神戸大美術部凌美会による「凌美会展」が3月4日から、三宮のギャラリーミウラで行われている。平日の昼間にもかかわらず、会場には多くの観客が訪れた。【3月6日 神戸大NEWS NET=UNN】
「凌美会展」は凌美会が一年に行う展覧会の中で最も規模が大きく、そして一つの節目でもある。毎年、凌美会展を境に3年生が引退。新しい世代に凌美会が引き継がれていく大切な展覧会だ。
今年の出展は23点。繊細なタッチで郷愁を誘う作品や自由な発想を活かしたユニークな作品が並んだ。発達科学部2年の原田結花さんが制作した「Closed World」は、箱を覗き込んだまま自分がその場を回ることで、景色が万華鏡のように変化する仕組み。部員の説明を受けながら箱を覗き込んだ観客は、「これはおもしろい」と歓声を上げていた。また「三色展」と題したテーマ展を行い、赤、黄色、黒の三色のみを使用した作品を展示。絶妙な色合いで表現された5つの作品が観客の目を引いた。
今回で引退となる部長の岩澤貴士さん(発達・3年)は「(昨年)6月のはしか休校の影響で部全体での活動が出来ず、前期にほとんど展覧会を開けなかった」と今年度の活動を振り返った。展覧会を開けなかっただけでなく、部員同士が集まる機会が減り、部としての体制づくりも困難だったという。「今年は6月に展覧会をする予定。(もうすぐ始まる)新歓もがんばってほしい」と岩澤さん。凌美会の未来を後輩に託した。
2007年度の凌美会展は3月9日まで三宮の同所で行われる。開場は午前11時から午後6時まで。入場は無料。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。