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- 汽笛、13年を告げる 旧商船大慰霊碑に献花
1月17日、海事科学部の深江キャンパスで阪神・淡路大震災で犠牲になった旧神戸商船大生6人の慰霊セレモニーが行われた。訪れた人々は深江丸の汽笛に合わせ黙とう。慰霊碑に献花した。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
昨年完成した「神戸商船大学犠牲者慰霊碑」。震災により亡くなった当時旧商船大の6人の名前が、「青春の限りない想いを永久に留めるためにこの碑を建立する」という文とともに刻まれている。
慰霊碑の前に人々が集まり、12時。練習船「深江丸」からの汽笛が、震災から13年が経過したことを告げる。海事科学部長の石田廣史教授をはじめ、参加者は慰霊碑に黙とうを捧げ、白菊を献花した。
今年は大学見学に訪れていた韓国港湾物流高校の学生たちの姿もあった。1年生のリ・ワンジェさん(17)も代表して献花。「震災はテレビで知りました。その被害もです」と、重々しい顔つきで話した。
「学生は当時のことを覚えていない。今日も授業の中で震災の話をし、黙とうするように伝えました」と石田教授。震災の記憶は、このような形でも語り継がれている。(記者=塚本京平)
《船長、深江丸で追悼の汽笛鳴らす》
海事科学部の練習船「深江丸」船長である矢野吉治さんは、今年も正午になると汽笛を30秒間鳴らし、1分間黙とうした。11年前、船長に就任。毎年1月17日になると、船上で犠牲者を追悼してきた。
「学生が大勢亡くなっている。冥福を祈る気持ちです」。矢野さんは胸の内を明かした。
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