- Home
- ニュース, 文化・社会ニュース, 阪神・淡路大震災
- フォルサ、大会初戴冠 全日兵庫県大会、優勝までの軌跡
第13回全日本フットサル選手権兵庫県大会が11月3日から兵庫県各地で始まり、決勝戦は12月15日に北神戸田園スポーツアリーナで行われた。関西リーグ所属でシードされていた神戸大フットサル部フォルサは、決勝トーナメント1回戦からの出場。決勝まで勝ち進んだフォルサは、PK戦の末に芦屋SCグリースを破り(4-4、PK5-3)、大会初優勝を決めた。【12月29日 神戸大NEWS NET=UNN】
5人目のキッカーが右足を振り抜いた。体育館に雄叫びが響き、選手たちの歓喜の輪が生まれた。フォルサが、ついに兵庫の頂点に立った。
「とりあえずほっとした。気持ちを一つにして戦うことができた」と、B田代(経営・3年)は充実した表情を見せた。関西予選への切符を手にしたフォルサの、兵庫初制覇までの道のりを振り返る。
○決勝トーナメント1回戦 vsHattrickFS、5-2で勝利
フォルサの初陣は鮮やかなものだった。前半1分も経たないうちに、P赤本主将(経済・3年)と田代が立て続けにネットを揺らす。何度かカウンターから決定機を作られ、アンラッキーな形から失点はしたが、試合の主導権を保持していたのは紛れもなくフォルサだ。「今まで公式戦で2度負けてて、苦手意識はあった」(赤本)という相手に対して、試合終盤には1、2年生ら新戦力を試す余裕さえ見せた。3度目の正直を果たし、フォルサが準決勝への勢いをつけた試合だった。
○決勝T準決勝 vsカンカンボーイズ、1-1(PK6-5)で勝利
相対するは、同じ関西リーグのライバル、カンカンボーイズ。第8回全日本選手権では準優勝を果たしている実力のあるチームだ。初陣とは打って変わった、手に汗握る試合展開となった。
前半は攻撃の糸口さえ掴めず、防戦一方のフォルサ。守備陣が気迫のDFで最小失点に抑え、なんとか前半を折り返す。そして、迎えた後半だ。相手に疲れが見え始め、徐々にフォルサが試合の主導権を握り始めた。
試合終了まで残り47秒。A小仲(発達・3年)の右クロスを受けた赤本が、相手DFを背負いながらもトゥシュート。ついに同点だ。土壇場で追いついたフォルサが、勢いそのままにPK戦も制し、決勝へ駒を進めた。
○決勝T決勝 vs芦屋SCグリース、4-4(PK5-3)で勝利
まさに死闘だった。相手は兵庫トップリーグ所属の芦屋SCグリース。リーグのレベルは劣る相手だったが、「勝って当たり前とかじゃない、油断すると足をすくわれる」(田代)。5人目のキッカー、A大村(工・3年)がガッツポーズをするまで、勝利の女神はどちらに微笑むか分からなかった。
前半4分に小仲が接触プレーで額から流血し、退場を余儀なくされるなど、試合は開始早々ヒートアップ。攻守の切り替えが速いフォルサ、先制を許すも、9分にすぐさま同点に追いつく。後半に入ると、フォルサが攻勢に出た。後半3分に勝ち越すと、完全に試合を支配。ゆっくりとボールを回し、歓喜のホイッスルを待つ。しかし、逃げ切れない。10分に痛恨の同点弾を奪われ、試合は延長戦へ。
延長戦に入ると、両チームが、1点を、そして優勝を目指して遮二無二攻める。延長後半4分、ついにフォルサが主将のヘディングで勝ち越し、後は1分逃げ切るのみ。それでも、この日の女神はいたずら好きだ。試合終了まで残り10秒、こぼれ玉を詰められ、勝負はPK戦にもつれ込む。「気持ちが重要。練習もしていたし、僕らに分があった」(赤本)。長く苦しい試合だった。二戦連続となったPK戦で、フォルサがついに女神を微笑ませた。
「(前回大会までは)ベスト4までもいけなかったけど、今回は優勝できた。みんなで頑張って手に入れたタイトル」と赤本主将は笑う。激闘の末、兵庫県1位となったフォルサ。これからは兵庫県代表として全日本フットサル選手権関西予選に挑むことになる。「(関西予選への)切符は手に入れた」(赤本)。まずは関西の頂点を目指し、フォルサが走り始める。
●第13回全日本フットサル選手権兵庫県大会決勝トーナメント1回戦(12月9日・北神戸田園スポーツアリーナ) 神戸大フォルサ 5 3-1 2 HattrickFS 2-1 ●第13回全日本フットサル選手権兵庫県大会決勝T準決勝(12月15日・同スポーツアリーナ) 神戸大フォルサ 1 0-1 1 カンカンボーイズ 1-0 PK6-5 ●第13回全日本フットサル選手権兵庫県大会決勝T決勝(12月15日・同スポーツアリーナ) 神戸大フォルサ 4 1-1 4 芦屋SCグリース 1-1 0-0(EX1st) 2-2(EX2nd) PK5-3
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。