世界に通じる人材を 北米ウィーク開幕

2003年から毎年秋に行われている「神戸大学Week」が11月11日、神戸大百年記念館六甲ホールで始まった。オープニングセレモニーの後に講演とパネルディスカッションが行われ、活発な討論が展開された。【11月11日 神戸大NEWS NET=UNN】

 「神戸大学Week」は、2002年の神戸大創立100周年を記念し、その翌年2003年から毎年行われている。5回目となる今年は、神戸市とアメリカ・シアトル市との姉妹都市提携50周年にちなみ、北米がテーマに。国際交流を通じた「持続可能な開発」を目的に北米の4大学から研究者を招き、15日まで討論会やシンポジウムが行われる予定。
   開幕を告げるテープカットの後、オリックス株式会社会長・グループCEOの宮内義彦氏による講演が行われた。アメリカのワシントン大に留学経験のある宮内氏は、自身の留学経験を基に日本と北米の交流について熱弁。日米間における大学の地位の違いや経済的な観点から今後の日米関係について論じた。その後の質疑応答では、「日本の学生は勉強が少ない」など、学生には耳が痛い厳しい意見が飛び交った。
 第3部では、神戸大を含む兵庫県内の4大学の学長・副学長5人と宮内氏を交え、パネルディスカッションを展開。国際的な人材の育成について、「ただの『国際人』ではなく、日本人としてのアイデンティティを持った、『国際的な日本人』が必要」、「教える側にも競争を」などと、求められている人物像や大学教育の不足部分が議論の焦点となった。
 講演後、神戸大の野上学長は「神戸大学ビジョン2015は着実に進んでいる。早く北米に事務所を開設し、学生とOBがネットワークを構築出来るようにしたい」と語った。
 
Photo 今後の主な行事として、シンポジウムは12日から15日まで連日、13日には日本と北米の学生らによる討論会が行われる予定。また、六甲ホールホワイエでは北米からの参加大学紹介や留学に関する資料が15日まで展示されている。詳細は北米Week2007特設ホームページ(http://www.kobe-u.ac.jp/northamerica-week/index.htm)まで。



▽日本から参加している4大学(順不同):神戸大・関学・兵庫県立大・神戸市外大
▽北米から参加している4大学(順不同):ワシントン大・イェール大・ブリティシュコロンビア大・ピッツバーグ大

▽お問い合わせ先
神戸大学国際交流推進本部(電話078-803-5044)

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