簡易包装でごみ抑制へ 神戸大生が取り組み

NPO法人「ごみじゃぱん」による「簡易包装を買おうプロジェクト」が、2月1日から神戸市東灘区の六甲アイランドで始まっている。期間は2月28日まで。メンバーは神戸大経済学部の石川ゼミが中心となっている。【2月16日 神戸大NEWS NET=UNN】?

 同プロジェクトは環境省がすすめる容器包装廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進モデル事業の一環。神戸市で発生するごみの量は年間約75万トン、処理費用は市民一人あたり約2万円に上る。家庭から出るごみのうち容器包装ゴミは重量で4分の1、体積では70%を占めている。
 プロジェクトにはコープこうべ六甲アイランドが協力。学生が選んだ、「個別包装がない」、「容器なしの詰め替え袋のみ」といった約250種類の簡易包装商品を推奨する。期間終了後、「ごみじゃぱん」は簡易包装の商品の販売量からごみの発生抑制量を割り出す。消費者のごみに対する意識の変化によって、抑制できるごみの量を調査することが狙いだ。?Photo代表の石川雅紀教授は「消費者にどういう情報を伝えれば、どういう行動をとるのかを分析できる」と話す。
 「ごみじゃぱん」の活動には石川ゼミ以外の学生も参加している。牧嶋俊佑さん(経済・3年)は金融経済論を専攻する滝川ゼミに所属。だが、環境問題についても興味があり参加した。牧嶋さんは「この取り組みによって環境意識が変わって購買行動が変わってくれたら(いいと思う)。最終的には僕らが呼びかけなくてもいいように」と期待を寄せる。

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