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- 慰霊碑前に点灯 明日の明け方まで見守る
「震災犠牲者聞き語り調査会」の学生らが1月16日午後9時ごろ、学内の慰霊碑前に灯りをともした。「1.17」に並べられた竹灯籠が、雨に濡れる慰霊碑を照らした。メンバーは17日明け方まで交代で見守る。【1月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
同調査会で、災害に強い建築を研究している秋元康男さん(自然科学研究科博士前期課程・1年)は、「震災では崩壊した建物で多くの命が失われ、人を守るはずの建物が人を殺すことになった。あのようなことは二度とあってはならない」と研究の意義を話す。「自分は震災の直接の被災者ではなく、(被害などは)向きあいたくないもの、という気持ちも確かにある。でも(震災は)忘れちゃいけないこと」と、この活動に対する思いを話した。
また、今年は故・加藤貴光さん(当時神戸大・2年)の母・律子さんも点灯に参加した。聞き語り調査会が夜通し追悼を続けていることを、昨年初めて知ったという。「(貴光の)後輩たちが私達の知らないところでずっとやっていたことが嬉しい。今年は絶対参加したいと思っていました」と涙を浮かべた。「息子を忘れないでいてくれることが嬉しい。亡くなった人に寄り添って、彼らの意志を心に刻んで生きていってほしい」と、今を生きる学生たちへ言葉も残した。
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