京都新聞HPが伝えたところによると、京大が進めている調査研究プロジェクト で、太平洋戦争中「学徒出陣」で旧日本軍に徴集された京大の学生数は4440人、う ち戦没者数は200人に上ることが1月16日までに初めて明らかになった。1月17日から 京大時計台記念館で開催する企画展で公表している。【1月25日 UNN】
戦後60年に合わせて昨年度から2カ年で実施。学籍簿などの学内資料を学生1人1人 照合して調べた。学徒出陣の体系的調査は全国の大学で初めて。調査対象は1942年 から45年の入学者。学徒兵となったのは入学者全体の49.2%で、その大半が法学部 や経済学部など文系学部だった。また「特別志願兵」として半ば強制的に徴集され た朝鮮や台湾出身の学生も29人いたという。学徒兵18人の聞き取りなども進めてお り、正式な報告を本年度内にまとめる。
17日からの企画展「京都大学における『学徒出陣』」ではこのほか、京大出身の 洋画家・須田国太郎が描いて京大に寄贈した「学徒出陣図」が初めて一般公開され る。また、特攻隊で出撃する直前に母親と話す経済学部生の姿をとらえた写真や、 最短1年8カ月の在学で卒業させた当時の合格証書(現在の卒業証書)など資料35点 が展示される。
同展は3月5日まで。無料。
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