神戸大は、3月9日に行われた前期試験の合格発表でHPに「平成18年度合格者発表」を掲載したところ、午前10時から数分間だけ「平成17年度合格者発表」が閲覧できる状態になっていた可能性があることが、受験生らの連絡で判明した。大学は、同日午後4時30分から記者会見を開いた。【3月9日 神戸大NEWS NET=UNN】
記者会見には、野上智行学長、西田修身副学長、鈴木正幸副学長、鏑木誠学術情報基盤センター長が出席した。
神戸大では、午前10時からHPで合格発表を行っていたが、午前10時5分から午前10時15分の間に受験生や保護者からの電話で「平成17年度合格者発表」のデータを掲載した可能性が浮上。入試課、文学部を始めとする5学部に約11件の電話連絡が寄せられた。
大学は「平成16年度合格者発表」からHPに掲載するようになった時からキャッシュに合格者一覧のデータを入れていた。アクセスが集中し、閲覧するまでに時間がかかるためにキャッシュとして蓄えていたという。大学側は、キャッシュに蓄えているデータは毎日クリアされており「平成17年度合格者発表」を見るという可能性はないと説明した。入試課は、午前10時前後に5回程アップロードしており、ファイルは正常だったという。大学側にミスがあったのか、プロバイダーなどにミスがあったのかは明確になっていない。
大学側は管理上で問題がなかったか調査中で、12日の後期試験に向けて解決を急いでいる。今後のHPでの合格者発表については、遠隔地で来られない学生のために続ける意向を見せた。前期入試では、平成17年度と同じURLを使用していたため、後期入試では違うURLを使用することも説明した。
発達科学部を受験した生徒は、ウェブ上の「平成17年度合格者発表」を見て、自身の受験番号を確認。再度、発達科学部のキャンパスで確認したところ、受験番号がなかったとして、そのまま学部に申し出た生徒もいたという。
野上学長は、「大学は最後まで対応します。プロバイダー間で起こったことは手が出せないが、大学側にミスがあるなら責任ある対処に努めます」と話した。
大学はHPで受験生向けに、もう一度HPの「合格者発表」を確認するか、10日に合格者宛に送られる入学手続関係書類で確認するよう呼びかけている。合否について疑念がある場合は、学務部入試課長の川本信次さん(電話078-803-5225)または、入試課課長補佐の岡田清さん(電話078-803-5235)に連絡し確認するようにと発表している。(記者=森田篤)
キャッシュ:
使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること。…
同様の手法は通信においても利用することができ、低速な通信回線を使って読み込んだデータをハードディスクに蓄えておくことにより、次からは高速にデータを閲覧することができる。(IT用語辞典 http://e-words.jp/w/E382ADE383A3E38383E382B7E383A5.html より抜粋)
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