海事科学部の海事博物館が所蔵する文政9年の海路図など2点のレプリカが作られ、デジタル画像化されたことを記念し、4月28日に披露会が行われた。【4月28日 神戸大NEWS NET=UNN】
デジタル画像化の対象となったのは、同博物館が所蔵する海路図と航路図の2点。
いずれも損傷が激しく、研究の際に資料を痛める可能性があった。これらの資料を保存するため、画像化が決まったという。日本学術振興会から科学研究費補助金を受けて作業が進められ、約40人を前に画像が公開された。見たい部分を拡大して鑑賞することが可能となっている。同博物館長の石田憲治教授は「(今回の画像化によって)海運経済史だけでなく科学史研究に大きく貢献できる」と話した。
資料2点のうち、文政9年に作成された海路図は、当時の明石海峡から紀伊水道、江戸湾に至るまでを記した2.4メートル×3.88メートルのもの。航路図は、0.56メートル×5.27メートルの資料。大阪の堺港から瀬戸内海と太平洋の二通りの海路で薩摩・長崎までの航路が極彩色で描かれている。
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