第12回「須磨青空元気フェスティバル ~伝えたい想い 潮風にのせて~」が11月19日、兵庫県神戸市須磨区の須磨海浜公園で開催された。神戸大からは神戸大学総合ボランティアセンターと神戸大学学生震災救援隊がイベントの実行委員として参加。メインステージの「青空元気ステージ」では神大モダン・ドンチキがちんどんショーを披露した。【11月19日 神戸大NEWS NET=UNN】
「須磨青空元気フェスティバル」は阪神・淡路大震災の被災者を元気づけようとして1995年から始まった。地元自治会と神戸大の学生らによって企画・運営され、今年で12年目となる。サブタイトルである「~伝えたい想い 潮風にのせて~」には「阪神・淡路大震災のときに多くの人から応援をもらって頑張れた。逆に元気を返そう」という気持ちがこめられている。会場は模擬店も多数出店し、多くの観客でにぎわった。
ちんどんサークル「神大モダン・ドンチキ」のメンバーらも祭に参加。「青空元気ステージ」で演舞を披露し、会場を盛り上げた。演舞を終えた座長の太田有美さん(発達・3年)は「(観客が)楽しそうに見てくれてよかった」と笑顔で話した。
会場内のチャリティーブースでは2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の被災地の現状を伝える写真が展示されていた。今年で発生から3年目の冬を迎えるが、被災地ではいまだに生活再建のメドがたっていない。だが、県外からは「いつあったんだっけ」、「今でもそんなに大変なの」といった声が投げかけられている。
そのような現状を受け、神戸大学学生震災救援隊の小山ちひろさん(発達・1年)は「大きい地震があったときは注目される。でも、3年目はいろんな人から忘れ去られてしまう。阪神・淡路大震災と同じ」と嘆く。
阪神・淡路大震災が発生したとき、小山さん自身は関東に住んでいて、小学生だったこともあり「テレビ越しに大変なことが起こっているなぁとしか思えなかった」という。だが、神戸に来てから「神戸の人から『阪神・淡路大震災の際にいろんな人から助けてもらった。できることはやろう』という精神を感じた」と小山さん。それが、震災救援隊に入隊した理由のひとつになったと話す。
「(新潟県中越地震の被災者のことを)まだ覚えてるよ」。小山さんは須磨から被災地に温かいエールを送った。
【写真下】神大モダン・ドンチキもイベントに参加。(いずれも11月19日・須磨海浜公園で 撮影=西田健悟)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。