時事通信は、家庭教師派遣会社「ファイトグループ」は3月15日、取締役会を開き、今月末で会社を解散すると決議したと伝えた。負債総額は約4億円。家庭教師約3000人の賃金計約1億円が未払いで、月謝の未返還は約3200万円に上る。【3月16日 神戸大NEWS NET=UNN】
山口地裁は3月10日、民事再生法に基づく再生手続きを廃止したため、ファイト社は再建を断念。
ファイト社で家庭教師をしていた斉藤悠太さん(工・2)はファイト社について「まったく何の連絡もないし、ファックスをこっちから送ってみたけどそのまま何もなし。最期までいい加減なのかなぁとあきらめかけてたところです」とコメントした。また、「やっぱりお金はかえってきてほしい。何かしたら(お金が)返ってくるんだったら何か行動したい」と胸の内を話した。
ファイト社は昨年7月23日に山口地方裁判所に民事再生手続の申立てを行い、昨年10月12日同裁判所に民事再生手続開始決定が発令された。
ファイト社は、昨年10月12日、マスコミ・大学関係各社にあての文書の中で「家庭教師への未払金は優先債権として扱っておりますので、なるべく早期に、段階的になるかもしれませんが、弁済をおこなっていくことになります」と述べた。加えて、ファイトは「株式会社ファイトグループとしては、山口、広島、岡山、福岡、鹿児島での営業を継続いたしますが、多くのご家庭や家庭教師の皆様など債権者の方々にご迷惑をお掛けしたことへの反省にたって、信頼を取り戻すべく社員一丸となって事業に邁進することにしておりますので、よろしくお願い申し上げます」と述べていた。
また、現在、ファイトのホームページhttp://www.fightgroup.co.jp/は工事中となっている。(記者=杉浦加奈)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。