2005年阪神地域救援美術展が27日から西宮市の市立北口ギャラリーで開かれている(主催=阪神救援美術展実行委員会)。入場料は無料。この美術展は、大日岳遭難訴訟な どのえん罪事件で人権の回復を求める人々を支援するため、毎年開かれる。会場では、溝上国秀さんの母洋子さんが事件の概要を説明していた。【4月28日 神戸大NEWS NET=UNN】?
美術展では、100人以上の著名な画家から提供された作品が展示されている。来場者による募金に応じて作品が譲られ、収益はえん罪事件でたたかう人々の支援に充てられる。 また、会場には大日岳遭難事故に関する資料も並ぶ。
事故で犠牲となった溝上国秀さん(当時・神戸大2年)の母、洋子さんは「事故の真相を理解し、支援してくれる人が増えてありがたいと思う」と話した。富山県で訴訟を起こし た当時は、原告側に理解を示す人が少なく、市民に「事故死で国を訴えるのは何事か」とさえ言われたこともあったという。「それでも、事故の背景をきちんと説明したら納得し てもらえた。まだまだ事件について訴え続ける必要性を感じた」と溝上さん。
「事故の記憶が人々から風化してしまうのが一番残念。(神戸大には事件について知る学生が少なくなったので)『過去にこういう事件があったんだ』ということを知ってもらえ れば」と話す。
美術展は5月1日まで行なわれる。また、1日には三宮の東遊園地で関係者による署名運動も行われる予定。大日岳訴訟問題についての詳細は「大日岳遭難訴訟・署名運動」(http://www.eonet.ne.jp/~kuni)まで。
【写真左】作品を鑑賞する来場者。(4月28日・西宮市立北口ギャラリーで 撮影=森田篤)
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