神戸大硬式庭球部創部100周年記念式典と祝賀会が10月23日、神戸大六甲キャンパスで開かれた。現役部員やOB・OG、テニス関係者ら約300人が出席した。【10月24日 神戸大NEWS NET=UNN】
式典では全員で学歌を歌ったあと、テニス部の百年の歴史が映像で示された。懐かしい写真が映し出されると、出席者は思いを昔に馳せていた。
記念講演には楽天の三木谷浩史代表取締役が訪れ、自身の学生時代の経験などを語った。三木谷さんは学生時代、一橋大硬式テニス部の主将を務め、三商戦で神戸大と対戦したことがある。「思い出のある神戸大テニス部が100周年を迎えたことは大変な喜びです」と挨拶した。
神戸大庭球部は1905年創部。当時軟式テニスが主流だったが、大正10年に関学とともに関西で最初に硬式テニスを取り入れた。昭和27年には慶応義塾大を破り、全国一位に輝いた。そのとき主将としてチームをひっぱったのが、OB会である神戸大庭球倶楽部の会長を務める渡邊健一さん(昭和28年卒)。当時、神戸大のコートなどはGHQに接収され、近くの会社のコートを借りて練習をしていた。「先輩が支えてくれ、マネージャーが資金集めに奔走してくれたなど、人の和を結集できたことが勝因。いまでもおおきな誇り」と語った。
そして今年、男子は二部残留、女子は三部昇格を決め創部100周年に花を添えた。世代交代のこの時期、後輩にむけ杉裕次郎前主将(営・4年)と秋田公美前主将(理・4年)はそれぞれ、「文武両道のなかで、テニスにたいする思いを実現させてほしい」(杉前主将)「歴史はときにプレッシャーになるかもしれないが、テニスをしたいという熱い気持ちを忘れずに」(秋田前主将)とコメント。 新しくチームをひっぱることとなる吉井博昭新主将(理・3年)は「主力が抜けてしまうが、いままで以上に練習を重ねて一部昇格を狙いたい」と述べ、鍋谷美歌新主将(営・3年)は「主力のメンバーが残っていくので2部昇格を目指したい」と語り、男女ともにさらに上のレベルへと意欲的だ。
式典後行われた祝賀会では、日ごろ会うことのない先輩と現役部員が懇談。団結力のある硬式庭球部がさらに結束した一日となった。
《お詫びと訂正》神戸大硬式庭球部100周年記念式典の記事のなかで「三木谷史代表取締役」とあったのは「三木谷浩史代表取締役」の誤り、また渡邊会長のコメント中の「人の輪」は「人の和」の誤りでした。おわびして訂正します。(10月28日・神戸大ニュースネット委員会編集室)?
【写真】講演をした楽天の三木谷代表取締役
【写真】挨拶をする吉井男子部主将と鍋谷女子部主将(いずれも10月23日・神戸大百年記念館六甲ホールで 撮影=大野将寛)
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