昨年10月に神戸大と統合した神戸商船大の卒業式が3月25日、神戸大深江キャンパスで行われた。学部卒、大学院終修了あわせて、同大学最後の卒業生となる249人が母校を巣立った。【3月25日 神戸大学NEWS NET=UNN】
商船大の起源は、1917年に創設された私立川崎高等商船学校。52年に新制神戸商船大となって以来、51年の歴史を持つ。2001年7月に神戸大との統合が決まり、03年10月に神戸大海事科学部として改めて新設された。04年度から学生の受け入れが始まる。
式では、野上智行・神戸商船大学長(神戸大学長と兼務)が卒業生ひとり一人に証書を授与。制服やスーツに身を包んだ卒業生らは、改まった表情で壇上に登っていた。
野上学長は大学を港になぞらえ、「4月からは新生神戸大と海事科学部が皆さんをいつでも迎えます。母港は地に足をつけ更なる発展をし続けます」と告辞。「最後の卒業生としての誇りと自身をもって活躍されることを祈ります」とエールを送った。
機関学コースを卒業した橘徹平さんは「(神戸商船大学の)名前が無くなるのはさみしいが、中身は変わらない。ここには船乗りの思いがある」と話した。
【写真】最後の卒業証書がひとりひとりの手に渡される。後ろも卒業生
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