参議院選を前に、UNN関西学生報道連盟は関西11大学の学生315人に参院選に関するアンケートを実施。60%の学生が「選挙に無関心」。「投票する」と答えた学生は34%にとどまった。【6月24日 UNN】
7月11日、日本の国政を決定する参院選が行われる。議員の年金未納問題による若者の政治不信、選挙離れが大手メディアなどで報じられている。一方で イラクへの自衛隊派遣、北朝鮮との外交が問われている現在。今回の選挙は自分達と決して無関係ではない問題が争点となる。
神戸大ニュースネット委員会など11大学の加盟するUNN関西学生報道連盟では6月14日から18 日にかけて関西11大学の学生315人に参院選に関するアンケートを実施、学生の政治に対する意識を探った。
・「関心ない」は6割
「選挙があること自体知らなかった」。ある神女院大生(20歳)は自由記述欄にそう書いた。
今回の参院選に関して、61%の学生が「関心がない」と答えた。マニフェストで注目された昨年の総選挙でさえ、56%が「興味がない」と回答(UNN調べ)。「関心の有無」には大きな変化はない。
しかし、「投票しますか?」という問いで大きな変化が見られた。総選挙で「する」と答えた学生は59%。これに対し、今回「する」と答えた学生は34%にとどまった。
「誰がなっても同じ」(大阪外大・21歳)。「しらける」(大阪外大・20歳)。「無力感」と「しらけムード」が学生の足を投票所から遠のかせる。
・争点は「年金」「自衛隊イラク派遣」
参院選への学生の意識は低いが、選挙の争点についての関心は高いと言える。
「政治家に取り組んでほしいこと」のトップに挙げられたのは「年金」。その年金問題に関して、UNNが5月に行った意識調査では「今の制度はおかしい」という回答が多かった。イラクへの自衛隊派遣についても同様だった。 学生が「おかしい」と考えている問題が争点となる参院選。怒りや疑問を抱えた学生は7月11日、その足をどこに運ぶか。それが日本の行き先となるかもしれない。「日本を変えるのは自分次第」。(立命・20歳)
このような声がまた挙がるのだろうか。「(総選挙を)棄権したことを後悔している」(京大・20歳)。
【立命館大学客員教授 福岡政行さんの話】
一般的には全体の投票率は50%前後で、20代は35%程度。今回のアンケート結果は「やっぱりそんなものか」という印象だ。20代の投票率が上がれば政治は劇的に変わる。年金の問題は20代の人に最も関わることだからもっと怒りの声を上げるべき。何も行動しないで、しらけるのはムッとする。?
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