9月23日行われた「災害の記録継承システムを考える-震災死をめぐる検証」(主催=神戸大文学部地域連携センター)で、報告者の「震災犠牲者聞き取り調査会」の清水崇史さん(自然科学研究科・1年)は、「今後も遺族の話を形に残す活動を続けたい」話した。【9月23日 神戸大NEWS NET=UNN】
学民連携シンポジウムが、9月23日、人と防災未来センターで行われた。今回のテーマは「災害の記録継承システムを考える-震災死をめぐる検証」(主催=神戸大文学部地域連携センター)。
研究者、行政、市民、マスコミが互いに行動を把握しあい、専門を越えて協力し、具体的に関係を深めることが目的。約40人が参加した。
神戸新聞社会部の石崎勝伸さん、同センター資料室の蔡垂功さん、神戸大「震災犠牲者聞き語り調査会」の清水崇史さんの3人が報告。それぞれの活動の経験を踏まえ、事実を継承するには情報が不十分な現状を報告。災害の基本的な記録保存について今後どうしていけばよいかを話し合った。
報告者の一人で「震災犠牲者聞き取り調査会」の清水崇史さん(自然科学研究科・1年)は、今回のシンポジウムで今まで自分のしてきた調査の意義を再認識できたという。「今後も学生という立場を生かして、遺族の話を形に残すことを第一に活動を続けていきたい」と抱負を話した。
主催者である文学部地域連携センターの奥村弘助教授はシンポジウムを終え、「今回、震災で亡くなった人を震災『死者』とするか『犠牲者』とするかなど新しい視点から見た意見が出て、思っていた以上に勉強になった」と満足な様子だった。
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