第18回世界社会精神医学会が10月24日から4日間、神戸国際会議場で開催される。精神障害者の社会復帰、うつ病、自殺、引きこもりなど、現代の心のあり方に関し、22の講演、50のシンポジウムなどを予定。日本社会精神医学会(会長=新福尚隆・医学部教授)などが主催。【10月20日 神戸大NEWS NET=UNN】
第18回世界社会精神医学会が10月24から4日間、ポートアイランドの神戸国際会議場(〒650-0 046 神戸市中央区港島中町6-9-1)で開催される。日本学術会議、日本社会精神医学会主催。参加者数は1500人(海外500人、国内1,000人)にのぼり、参加国は35ヶ国。
社会精神医学とは、こころの健康問題のなりたちを生物・心理・社会的側面から総合的に分析し、その結果を社会に役立てていく学術分野。社会精神医学は、精神医学を基盤としながらも、心理学、社会学、法学、経済学、宗教学など、広範な学術領域とつながりをもつ。
社会精神医学が私たちの暮らしにもたらすものは、精神障害者の医療やリハビリテーションにかぎらず、家庭内暴力や自殺、引きこもりなど、こころの健康の問題は、社会的にも重要な課題となっている。これらの課題の解決は、個人の努力だけでなく、社会全体の努力によっても解決していく必要がある。社会精神医学の成果は、こころの健康と社会の活力を支えるシステムづくりに役立つ、という観点から、さまざまな講演やシンポジウムが開催される。?
問い合わせは〒102-8481 東京都千代田区麹町5-1 弘済会館ビル (株)コングレ内 世界社会精神医学会・第24回日本社会精神医学会事務局 電話03-5216-5551。Fax03-5216-5552。 メール18wasp@congre.co.jp。
▽主な催し
●特別講演「暴力に逆らって書く」
大江健三郎氏(ノーベル賞作家)
10月24日(日)午後2時~3時
●講演「社会精神医学における国際共同研究」
ノーマン・サルトリウス教授(世界精神医学会 前会長)
10月26日(火)午後2時30分~3時25分
●講演「宗教的体験における<狂い>」
町田宗鳳教授(東京外国語大学)
10月25日(月)午後2時~2時55分
●シンポジウム「アジアにおける社会精神医学の発展に向けて」
10月25日(月)午後4時~5時
WHO神戸センターとの共同シンポジウム
●シンポジウム「高齢化社会における高齢者のメンタルヘルスケア」
10月25日(月)午前9時30分~12時
●シンポジウム「災害時のメンタルヘルスサービス」
10月26日(火)午後2時30分~5時
●講演「日本の精神医療福祉の現状と問題点」
仙波恒雄氏(社団法人日本精神科病院協会 前会長)
10月25日(月)午前9時~10時
●シンポジウム「世界から見た日本の精神医療」
10月25日(月)午前10時20分~11時50分
●国立精神保健研究所による円卓会議(精神保健法、司法精神医学)
10月27日(水)午前9時~12時
●絵画展、パフォーマンス、地域活動の紹介
10月24日(日)午後3時~6時
25日(月)・26日(火) 午前9時~午後6時?
27日(水) 午前9時~12時
●日本社会精神医学会/世界社会精神医学会学会賞の発表
閉会式10月27日(水)午後3時~で発表
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