関西学生アメフット秋季リーグ戦の神戸大-関大が10月31日、神戸ユニバー競技場で行われた。神戸大は開始早々にFGで先制するも、スピードと力で上回る関大に計6回のインターセプトと2回のQBサックを許し、完全にペースを奪われ、3-35で完敗した。これで現在の戦績は1勝4敗。次の対戦相手である同志社と同率7位(全8チーム中)の位置につけてしまった。【10月31日 神戸大NEWS NET=UNN】?
関大のキックオフから試合が始まると、神戸大は近大戦で決まったランをここでも見せ、敵陣10ヤード付近まで攻め入る。しかし、ここから関大ディフェンスが踏ん張りをみせ、K三輪のFGによる3得点に抑えられてしまう。先制点は奪ったものの、そこからは徐々に関大のペース。
第2QにはQB江端、QB多和が立て続けにQBサックを受けて攻撃権を失うと、関大のRB松田に55ヤード、RB鎌倉に49ヤードの独走TDを許してしまい、3-14と逆転される。さらには、反則で無効になったものの、関大の好リターナー大谷に危うくパントリターンTDを決められそうになるなど、おぼつかない攻守が続く。
第3Qでさらに1TDを失って3-21で第4Qを迎えると、残り時間の少なさと点差から、神戸大はパス攻撃を試みる。しかしこの攻撃が完全に読まれ、関大がインターセプトを連発。結局、第4Qだけで3インターセプト、2TDを奪われ、3-35で完敗した。
「近大戦のようにランが出せなかった」と、安井ヘッドコーチは試合後、残念そうに語った。最初は決まっていたランが抑えられ始め、QBサックなどで攻撃の芽を摘み取られているうちに、スピードランナーをそろえた関大がロングゲインで流れを引き寄せ得点を重ねる。後半に入って再びランが決まり始めた時にはすでに点差が開いており、時間的にパスを選ぶしかない、という悪循環で、「ランが主体」(同ヘッドコーチ)という自分たちのプレーをすることが出来なかった。
また、チームに疲れの色が見えはじめた。ディフェンスリーダーのLB奥野が練習中の怪我によって戦線を離脱するなど、チーム内でけが人が続出。この日の試合でも神戸大の選手が傷んでいる姿が目立った。
現在神戸大は、1勝4敗で同志社と同率最下位の位置につけてしまった。同志社戦、龍谷大戦と下位を争うチームとの対戦を残す中で、主力選手を欠いて厳しい戦いが続きそうだ。「けが人が多い中で、今ある戦力でやっていかないといけない」と家入主将は厳しい表情をみせた。(記者=武井礼美)
●関西学生アメフット秋季リーグ戦(10月31日・神戸ユニバー競技場)
神戸大 3 0 0 0=3
近 大 0 14 7 14=35
《お詫びと訂正》見出しと本文で、「神戸大が単独最下位」「同志社か龍谷大と入れ替え戦へ」としましたが、「1勝4敗で同志社と同率7位」「1部下位の同志社、龍谷大との対戦を残していて、入れ替え戦を逃れる争いに」の誤りでした、お詫びして訂正いたします。(2004年11月2日午後3時 編集部)
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