六甲台に新学舎 工事は2月開始予定

 六甲台キャンパスで新学舎が建設されることが1月15日までに分かった。新学舎は人文・社会科学系図書館の裏側に建設され、書庫や院生の研究室などが入った総合研究棟となる予定。【1月15日 神戸大学NEWS NET=UNN】

 新学舎の名称は「総合研究棟II」。傾斜地に建設されるために地下2階、地上8階建てとなる。地下2階と地下1階には121万4000冊収容の集密書庫が入り、人文・社会科学系図書館(六甲台図書館)の蔵書で、現在の書庫に平積みで保管されている本の収納に使われる。
 また、1階は図書館の本や、外国雑誌の閲覧室が作られるほか3階までは貴重品書庫や蔵書の電子化作業を行う事務室といった図書館関係の施設が入る。4階以上は主に院生と教官の研究室が入り、産学連携のための研究室といった特別な教室も設けられる予定だという。今回の工事のメリットは「慢性的な不足に陥っていた院生の研究室、教官の研究室を増やすことができる」と施設部。さらには新学舎を作ることで教室の数が増え、余裕のできた他の施設の改修工事に着工できるのだという。
 しかし、今回の建設工事にともない、六甲台グラウンドの3分の1程度が資材置き場や工事車両の通行道路として使用されるため、六甲祭の開催や六甲台グラウンドを中心に活動を行っている体育会クラブの練習に影響が出ることは必至だ。
 体育会では「現在、サークルが活動している国文グラウンドを体育会中心に変更して対応する」と話しているが、硬式野球部など機材を六甲台に保管しているクラブなどへの影響は大きい。
 また、六甲祭実行委員会では今年度も通常通り六甲台キャンパスで六甲祭を行うことを決定しているが、グラウンドに上がる通路が六甲台キャンパス東側の通路しか使えないため「人が上手く流れてくれるかが心配」という声も上がった。

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