大阪弁護士会が3月29日、関西の国公私16大学を対象に、弁護士が法科大学院の学生に実務を教える「ロールーム」構想の説明会を開いた。2005年度開講予定で、全国でも先駆的試み。【3月29日 UNN】
ロールームでは、消費者被害や環境問題などの分野で専門の弁護士を講師に招き、実務的な授業内容で法科大学院の教育を補う。具体的には、民事・行政訴訟や刑事弁護、民事介入暴力対策、知的財産など14の講議を予定。ロールーム参加大学の学生が受講すれば、単位が認定される。
29日の説明会には、神戸大、阪大、京大や「関関同立」など主な私大の担当教授らが出席。ロールーム構想を支持する声が多かったという。また、大阪弁護士会が関西の主要大学に取ったアンケートによると、法学生でロールーム受講を希望したのは回答者の9割にのぼった。大学、学生ともロールームへの期待度が高いことがうかがえる。
一方の法科大学院は04年度から開校予定。法曹志望の大卒者が受け入れ対象で、2~3年で修了して司法試験受験へつなげる。司法制度改革推進本部が01年末にまとめた調査によると、全国で98大学が設置を検討していると言う。
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