宇宙から地球上に降り注いでいる「宇宙ちり」が生成されるメカニズムを、神戸大理学部の留岡和重教授らのグループが解明した。1日付の英科学誌「ネイチャー」に発表される。【5月1日 UNN】
留岡教授らによると、地球には直径20~400マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)のちりが宇宙から年間約3万トン降り注いでいる。
今回は大気圏突入時にも燃え尽きず地上に着いたちりの大部分が、水を成分に含んでいることに着目。物質・材料研究機構物質研究所で、含水と無水のいん石に、それぞれステンレス製の円盤を衝突させて強い圧力を加える実験を行った。含水いん石の場合は数千度の熱を発して中の水蒸気が激しく膨張し、細かい割れが無数に生じてちり状になったが、無水いん石は大きく数個に割れただけだったという。
そのことから火星と木星の間に漂う小惑星のうち、水を含んでいる小惑星が衝突して爆発的な膨張を起こし、ちりになるという説にたどり着いた。
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