アメフット定期戦、神戸大-横国大が5月4日、王子スタジアムで行われた。神戸大は第4Qに21点をあげ逆転。42-37で勝利を収め、定期戦の対戦成績を15勝2敗とした。【5月4日 神戸大学NEWS NET=UNN】
神戸大はキックオフでリターナーがボールをファンブル。横国大にリカバーされ自陣21ヤードという不利な地点から攻撃を開始されると、あっさりと先制TDにつなげられてしまう。さらにFGでの追加点を許した神戸大だったが、直後のシリーズでは反撃を見せる。R梶原の50ヤードキックオフリターンで敵陣に攻め込むと、最後はQB江端の10ヤードTDランにつなげ7点を返す。
これで波に乗っていけるかと思われたが、DF陣がショットガンフォーメーションから繰り出される横国大の攻撃をどうしても止めることができない。第3Q終了時点では31-21と10点のリードを奪われた。それでも、第4Qには疲れの見え始めた横国大から立て続けに3つのTDを奪い逆転に成功。終了間際に54ヤードのTDパスを決められ、後味の悪さは残ったが、何とか勝利を収めた。
格下だと思われていた横国大にここまで苦しんだ理由は、横国大が今季から導入したというショットガンフォーメーションからの攻撃。ランとパスをバランスよく織り交ぜられ、獲得ヤード数では横国大492ヤード、神戸大390ヤードと実に100ヤード以上の差をつけられた。これには矢野ヘッドコーチも「好き放題やられてしまった。ぜんぜん止めることができていない」とばっさり。さらに終盤一気の逆転に成功したオフェンスに関しても「あれは(横国大の)ディフェンスが弱かっただけ」と辛口だった。
そんな中、一筋の光明となったのが下級生の存在。昨秋も活躍を見せたDB矢野川(2年)が1インターセプトを奪うと、ほとんど試合経験のないWR大西(2年)が2TDを奪う活躍を見せた。若い力が逆転を呼び込んだといっても過言ではない試合だった。
5月17日には今春唯一の1部校との対戦となる同大戦が控える神戸大。岩田主将は「負ける気はない。秋に神大とやるのが怖いと言わせるくらい圧勝する」と意気込むが、矢野ヘッドコーチは「(今のままでは)なかなか厳しいものがある」と慎重な姿勢を崩さない。同大はQB水野を中心としたパスのチーム。時には、この試合で苦戦したショットガンフォーメーションも使ってくる。同大に勝利し、秋に向けての弾みをつけるためにもディフェンスの奮起に期待したい。
●第17回アメフット定期戦(5月4日・王子スタジアム)
神戸大 7 14 0 21=42
横国大 10 14 7 6=37
(対戦成績は神戸大の15勝2敗)
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