落語研究会による2回生寄席「新進気鋭」が7月6日、神戸学生青年センターで行われた。例年通り約70人の観客が訪れ、落語やお囃子(はやし)を楽しんだ。【7月8日 神戸大学NEWS NET=UNN】
毎年、行われている2回生寄席は、文字通り落語研究会の2回生が主役となって開く寄席。今年は3人の部員による落語のほか、いつもは落語の裏方を務めるお囃子役の部員3人による演奏でも客席を盛り上げた。
甲家鬼久(かぶとや・おにく)さん(経済・2年)は落語「手水(ちょうず)廻し」を披露。手水とはむかし、大阪を中心に使われていた言葉で、今回の落語中では「洗面具」の意。落語はある田舎の宿屋で、大阪から来た客が手水を用意するように頼む場面から始まるが、宿屋の面々は手水の意味が分からない。鬼久さんは、困惑する宿屋の主人たちが巻き起こす騒動をコミカルに描き、くるくると変わる表情に客席からは次々と笑いが起こった。
また、落語の合間には「可愛家紹介」と題して、普段は落語の裏方としてお囃子を奏でる三味線役の3人の女性部員たちが登場。神戸大の学歌を三味線でアレンジした曲などで客席を沸かせた。
「一人一人が目立っていくのが今回のコンセプト」と、寄席の取りまとめ役を務めた鬼久さん。通常、落語では前座やトリなどの役どころによって鳴らすお囃子の曲目が決まっているが、今回はこのルールも無視。初めて2回生だけで作った寄席に、鬼久さんは「全員がトリのつもりで臨みました。やれることはやったかな」と晴れやかな表情を見せた。
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