関西学生アメフット1部2部入れ替え戦、神戸大-大院大が12月13日、長居球技場で行われた。神戸大は大院大を42-0と圧倒し、1部リーグ残留を決めた。【12月13日 神戸大学NEWS NET=UNN】
立ち上がりの第1シリーズでQB江端のパスをインターセプトされ、いやな雰囲気となってしまったこの試合。しかし、今季チームを支え続けた守備が、すぐさまDB田中のインターセプトにつなげ攻撃権を奪い返す。直後のシリーズはパントに抑えられたものの、大院大の攻撃をLB岩田のファンブルリカバーで断ち切る。すると、オフェンスもそれに応え、第1Q4分にはRB大崎の18ヤードのTDランで神戸大が先制した。
その後は神戸大の独壇場に。攻撃陣はRB大崎、宮川らが大院大守備を引きずりながら前進、QB江端のパスもWR立澤を中心によく通り、最終的には354ヤード6TDを積み上げた。守備陣も出場した5人のDB全員がインターセプトするなど6つのターンオーバーを奪い、大院大攻撃を無得点137ヤードに抑え込んだ。
結局、42-0で大院大を圧倒して1部残留を決めた神戸大。苦戦続きだった今季を大勝で締めくくった。
「…5、4、3」。メインスタンドに陣取った神戸大の応援団が勝利を確信しカウントダウンを始める中、選手たちは落ち着いてプレーを続けた。カウントダウンが「0」となると同時に、QB江端のパスが大院大ゴールの中でWR立澤の胸に収まる。今季最後となるプレーは、この日6つ目のTD。スタンドは勝利したことに対する以上の熱狂に包まれた。
「中途半端なことはするなと指示を出した」と矢野ヘッドコーチ。最後まで神戸大は本気だった。QB江端は「実はコンタクトレンズが片方はずれてた」と暴露。「それでも(パスは)通った。すごいでしょ」と胸を張った。
また、この日は守備陣もランを-5ヤードに抑え込むなど大院大を完封。特に出場した5人全員(吉村、田中、松田、矢野川、梶原)がインターセプトを奪ったDB陣は圧巻だった。これには矢野ヘッドコーチも「(5インターセプトは)すごいなあって感じだったね」と目を細めた。
攻守ががっちりかみあい、1部リーグ残留を決めた神戸大。ただ、来季は今季中心となった4年生がごっそり卒業してしまう。特に守備を支え続けたLB岩田、肥田が抜けることについて、矢野ヘッドコーチは「強烈だよねぇ。別のチームになってしまうよ」と不安な様子。
ただ、岩田主将は「(今季リーグ前半の接戦で)自分たちの力を出せば、どこにでも勝てるということが分かったと思う」と後輩に向けてメッセージ。自分たちの力を信じて、来季は1部リーグで花を咲かせることができるか。
【写真下】抱き締めあって喜ぶ神戸大アメフット部の面々(12月13日・長居球技場で 写真=仲田千裕)
●関西学生アメフット1部2部入れ替え戦(12月13日・長居球技場)
神戸大(1部7位) 6 15 7 14=42
大院大(2部A1位) 0 0 0 0=0
※神戸大は1部残留
【入れ替え戦速報ページ】へ(試合展開や得点経過など、当日のリアルタイム速報の様子を掲載)
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