文科省が取り組む「21世紀COEプログラム(いわゆるトップ30)」の公募が6月から始まった。これを受けて6月24日、ニュースネット委員会では野上智行学長に独占インタビューを行った。【6月28日 神戸大学NEWS NET=UNN】
同プログラムは世界最高水準の研究教育拠点形成を目指し、学問分野ごとに国公私の大学を選び国の予算を重点的に配分するもの。国公私の大学における大学院博士課程レベルの研究機関が対象になる。
審査される分野は今年度から開始する「生命科学」「科学、材料科学」「情報、電気、電子」「人文科学」「学際、複合、新領域」の5分野と、来年度スタートの「医学系」「数学、物理学、地球科学」「機械、土木、建築、その他工学」「社会科学」「学際、複合、新領域」を合わせた計10分野。各分野ごとに10~30、平均20機関が選定され、年間1~5億円の補助を原則5年間受けられる。
審査は当該機関の研究教育活動の実績や将来構想に着目して評価を行い、結果は10月ごろに通知される予定。
●野上学長インタビュー(6月24日・本部秘書室で)
━神戸大の研究機関はCOEプログラムに申請するのか。するならば、どの分野で。
「もちろん申請はする。神戸大学は総合大学なので、特にどの分野をというのではなく、全ての分野で申請をするつもり。ただ、申請期限(7月24日~26日)までに変更する可能性はある。現在のところは対策委員会などは設けていないが、学長、副学長、学長補佐が核になって各部局長と協議を重ねている」
━プログラムをどう思うか。
「トップ30構想が発表されたときは、あまりにも唐突な発表だと思った。各大学にはそれぞれのやり方がある訳だし、ほかのやり方があったんじゃないかとも思う。ただ、大学の拠点を設けるというのは意味がある。神戸大としてどういう拠点をつくるか考える、いい契機になった」
━大学を評価することになるが。
「評価というのはもろ刃の剣。評価される側の、意識の高まりは大切なものだとは思う。ただ、大学評価で、それぞれの大学のポテンシャルをきちんと測れるかに疑問がある」
━学長として、神戸大をどのような拠点にしたいか。
「どの分野であっても、世界と渡り合う国際的な拠点として成立させたい。学長として重要だと思うのは、各分野の内在的なポテンシャルをどうまとめ上げるか。そして、いかに自身と実力のある学生を育てるかだね」
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