香料メーカー「協和香料化学」が国内で無認可の物質を含む香料を製造していた問題を受けて、神戸大生協では購買部などで商品回収などの措置を取ったが、7月1日には販売を再開。特に大きな混乱は起きていなかったことが22日までに分かった。【7月22日 神戸大学NEWS NET=UNN】
協和香料科学の無認可香料使用が発覚したのは5月31日。神戸大生協にもメーカーや問屋から連絡があり、週明けの6月3日から購買部などで商品の回収、メーカーへの返品を始めた。その後も連絡があり次第、回収を行ったという。
回収されたのは主に菓子類で、購買部や自動販売機で商品が回収されたが、食堂部には影響がなかった。国際文化学部の購買部では8種類の菓子類を回収したが、「生協はもともと混合添加物に対して自主規制基準を設けているため、回収対象商品は一般店より少なかった」(寺尾善喜・生協常務理事)という。また、費用などはメーカーが負担し、生協に実害はなかった。
その後、県下の大学生協への商品の仕入れなどを担当する「神戸事業連合」から7月1日に「安全宣言」が出て、商品の取り扱いを再開。この間、組合員への説明は店舗に掲示を出したのみだったが、問い合わせなどの混乱はなかったという。
今回の件について、寺尾常務理事は「まさか食品メーカー自身も(商品の原料について詳しく)知らなかったとは」と驚きを隠さない。ただ、「(各店舗単位の)個別の対応では構造的な問題にしっかりと踏み込むのは難しい。神戸大生協としては、これまで通り添加物の自主規制を続けるなど、日々の活動の中で安全を確保したい」と話した。
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