日本最大のアカペライベント「KAJa!2001第四回関西アカペラジャンボリー」が、五月十九日、京都駅ビル室町小路広場（大階段）で行われ、約二万人が訪れた。【5月19日　ＵＮＮ】

　このイベントは、人の声だけで音楽を表現するアカペラの素晴らしさを多くの人に知ってもらうこと、アカペラをやっている人々が演奏を通じて刺激を与え、受け合う場とすることを目的に行われているもの。四回目を迎える今回は、コンセプトとして「パフォーマンスを含めた総合的なステージングを求め、見て、聞いて楽しめるものに」、「アマチュア運営であることで観客との敷居をできるだけ低くし、みんなで創り楽しめるものに」を掲げ、二十一人の大学生が実行委員として準備から当日の運営までを行った。出演した二十五のアマチュアバンドは、全国各地から寄せられた七十近くの応募の中から選ばれた。
　照りつける陽射しの下、十一時半から八時半まで九時間にわたったこのイベント。大階段を埋め尽くすほどの聴衆は、手拍子をしたり、歌に合わせて手を振ったりするなど、会場は一体となっていた。また会場が京都駅ビルということもあり、響き渡るアカペラヴォイスに、買い物袋をもった人や、制服姿の高校生など通りすがりに足を止め聞き入る人も多く見られた。　エンディングではスタッフ全員がステージに上がり、客席も一体となって「夜空ノムコウ」の大合唱となった。歌い終わると、涙を流し抱き合うスタッフの姿も。実行委員長の渡辺朗さん（立命・文・三年）は「去年の十月から準備してきた。今までのことが思い出され、思わず涙してしまった。今はただ『やり遂げた』という感じ」と感無量といった様子。「今回のイベントでたくさんの人にアカペラのよさが伝わったと思う。これからももっと多くの人にアカペラを知って欲しい」と話した。