神戸大学交響楽団が七月一日、尼崎市総合文化センター・アルカイックホールで毎年恒例のサマーコンサートを行った。会場には多くの人が訪れ、クラシックの美しい調べを堪能した。【7月1日 神戸大学NEWS NET=UNN】
一曲目はロッシーニの歌劇「アルジェのイタリア女」で、明るく楽しい雰囲気を持った曲。二曲目はボロディンの交響曲第二番ロ短調。オペラでよく使用される曲で、一般に様々な曲調で演奏されている。そのため、団長の佐貫誠さん(農・四)は「(表現が)うまくいかなかった時のリスクは大きいが、うまくいった時の充実感が上回るから演奏することにした」と選曲する際に苦労した様子。しかし、当日はそんな心配を吹き飛ばすほどの迫力のある演奏を披露した。
最後は、ドボルザーク作曲の交響曲第七番ニ短調作品70。「今日のメインでもあり、小さいころから好きな曲」とコンサートマスターの河上淳一郎さん(経済・四年)の思い入れのあるこの曲は、場面ごとの移り変わりの激しい曲で、この日一番の盛り上がりを見せ、アンコールでもこの曲が演奏された。
蒸し暑い天気にもかかわらず、開場前から入口に多くの人が列を作るほどの大盛況だった今回のコンサート。毎年来ているという神戸から来た女性は「今までで一番よかったのでは。親しみやすい曲を選んでいた」と評価。また神大の男子学生は「迫力があってすごいと思った。機会があれば冬の定期演奏会も行きたい」と興奮気味に話した。
今回の演奏について佐貫さんは、「細かいミスはあったが全体的にはよくできた」と満足気。練習は昨年の定期演奏会が終わってから徐々に始め、この日の演奏に臨んだ。次はまた半年かけて練習を行い、冬の定期演奏会に向かう。四年生の佐貫さんは「学年が入れ替わる重要なコンサート。最後にふさわしい演奏会にしたい」と話した?
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