男子ラクロスの全日本選手権準決勝、神戸大-同大が12月9日、鶴見緑地球技場で行われた。神戸大はサドンデス(延長戦)の末、8-7で勝利し6年ぶりの決勝進出を決めた。【12月9日 神戸大学NEWS NET=UNN】
リーグ4連覇と関西で敵なしの神戸大にとって、長年の目標が全日本選手権での優勝。しかしこの3年間、タレントプレーヤーをそろえながら準決勝で涙をのんできた。「1年間この試合のためだけにやってきた」(宮崎主将)神戸大にとって勝たなければならない試合だ。
一方、同大は前日行われた1回戦で、強豪のなにわラクロスクラブ(クラブチーム2位)に勝利。準決勝は7年ぶりに大学同士の対戦となった。神戸大と同大は今年、リーグ戦、ファイナル3と2度対戦(1勝1敗)。ファイナル3決勝では15-6と圧勝しているが、勢いがありけっしてあなどれない。
リベンジ、そして決勝進出をかけ、両校とも今まで以上の緊張と気合の中、試合が始まった。
試合は前半から激しいボールの取りあいとなった。第1Qは1-2とリードを許すが、第2Qに小室、田中の両ATがゴールを決め逆転。しかしその後は同大の好ディフェンスで追加点をあげれず3-3で前半を折り返した。
後半も、両者全くひかないシーソーゲームが続く。個人技で勝る神戸大はMF服部、筒井のロングシュートなどでゴールをを奪うが、同大オフェンスもゾーンディフェンスの隙をうまく突き、なかなか突き放すことができない。
そして6-6で迎えた第4Q9分、中盤を支配し次々とシュートを放つ神戸大は、MF宮崎のゴールで再び勝ち越す。しかし、あとがない同大は、12分すぎから怒とうの攻めを見せる。懸命に守る神戸大だったが残り1分、MF東野にまさかの同点弾を決められ、試合は延長戦(サドンデス)に突入した。
勢いにのる同大は、延長で3本の決定的シュートを放つが、ここでG西がスーパーセーブを連発。得点を許さない。そして延長4分、右サイドを駆け上がったMF服部が、勝利を決めるVゴールを叩き込み、接戦を制した。
「(勝利の瞬間は)頭の中が真っ白になった。本当にうれしい」と満面の笑みで喜びを表現した宮崎主将。「向こうの気合もすごかったが、気持ちで負けるつもりはなかった」と大接戦を振り返った。決勝Vゴールを決めた服部選手も「絶対決めるつもりで打った。気持ちで入れました」と話した。
6年ぶりに決勝(12月16日・江戸川区陸上競技場)進出を決めた神戸大。選手にとってはもちろん初めての舞台となる。悲願の日本一まであと1勝、宮崎主将は「初めての決勝だけど悔いの残らない試合をしたい」と抱負を語る。顧問の辻本義幸・国際文化学部助教授も「今年の神戸大は負けを糧に強くなった。関東の友人に自慢できるように(決勝でも)いい試合をしてほしい」とエールを贈った。
●第12回ラクロス全日本選手権大会(12月9日・鶴見緑地球技場ほか)
【男子】
▽準決勝
神戸大 1 2 3 1 1=8
同 大 2 1 2 2 0=7
(延長Vゴール勝ち)
【神戸大】服部3、小室2、宮崎、田中、筒井
【同 大】東野2、鈴木2、柏、相田、福田
慶 大 0 0 6 3=9
VALENTIA 7 1 1 3=12
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