ニュースネット委員会が、「メール速報」を九月に教職員や学生約三百五十人に新たに一斉配信したところ、学生部から注意を受けた問題で、読者からは「拒否の回答がないからといって多数の人間にメール配信するのはルール違反」などのメールが三通、「今後ともぜひ送信してほしい」「がんばってほしい」というメールが十一通あった。同委員会は十一日から「メール速報」の送信を再開する。【10月10日 神戸大学NEWS NET=UNN】
350人に一斉配信 「スパムメールの疑いがある」
ニュースネット委員会が配信してきた「メール速報」を、九月中旬にメールアドレスが公開されている教職員や学生約三百五十人に新たに一斉配信したところ、学生部から「スパムメールの疑いがある」と注意を受けたもの。
ニュースネット委員会では、学生部の指導で、全員に一通一通「おわびのメール」を三週間にわたって送信し、十月六日までにその作業を終えた。
これにともない、同委員会は十一日から「メール速報」の送信を再開する。ホームページ上で、メールニュース受信希望者も募っている。
「おわびのメール」に対して読者からの返事のメールは十三通で、多くの受信者の意志はわからないが、このうち、受信拒否や送信の方法に疑問を呈すメールが三通。激励や受信希望のメールが十一通あつた。
受信拒否や送信の方法に疑問 3通
今回の配信方法に否定的な意見は、工学部助教授、理学部助教授、理学部講師から届いた。
工学部の教官は「拒否の回答がないからといって多数の人間にメール配信を続けるのも個人的にはどうかな?と思う」、「ニュース配信は、購読者の自発的意志に基づいた依頼を受けてはじめて行われるべきものと考えます」としている。
理学部の教官からは、「不特定多数の人々にEメールを『送りつける』のは SPAM行為と解釈されても仕方ない」としたうえで、「ニュースネットのような公共性の高いホームページは、独自のサーバーを立ち上げて自分達で管理するべきです。サーバーを管理することにより、ネットワークの仕組みが自然に学習できて、今回のような過ちをおかす危険も減ると思います」とアドバイスがあった。
メール特報の受信希望や激励 11通
一方で、受信希望とともに激励のメールも、理学部助教授、工学部の教授二人、助教授、助手、事務官、国際文化学部の教授、学生、発達科学部助手、医学部秘書、東大院生(元医学部院生)各一人から計十一通あった。
東大大学院医学系研究科院生からは、「是非、送信を続けてください」、国際文化学部の教官も「今後ともぜひ送信ください」というメッセージ。工学部教官からも「月一から三回程度でしたら 送っていただいて結構です」というメールが届いた。
発達科学部の教官からは、「いろいろな方の意見を聞いて皆さんも良い社会勉強をされたことでしょう。私にはこれからもいろいろな情報を送信して下さい。皆さんの活躍を期待しております」という激励のメールが届いた。
工学部の教官からは、「貴会の活動については、KTC(工学部同窓会)会報等を通じて知っている。今後とも頑張って下さい」というメッセージとともに、「アドレスを公開している以上、どんなメールが届こうと、個々に対処するしかないと考えている」という意見も添えられていた。
受信希望者にだけ送信を再開
ニュースネット委員会では、以前から送信してきた課外活動団体のメーリングリストのほかは、メール受信を承諾する教職員・学生にかぎりメールニュースを配信する。十一日から、特報の配信を再開した。
また、学生部からメール送信当日に「メール使用停止」の措置を受けているため、現在読者からのアドレスはnewsnet@freeml.comに切り替えている。十月中にはこの措置も解除される。
ニュースネット委員会の大串真紀編集長の話「事前に断りなく一斉配信をしたことには、問題があったと思います。一方で、多くの教職員や学生、卒業生のみなさんが、大学のニュースや情報を求めていることもわかりました。今後は、事前に配信の希望の有無を確かめるメールを一通一通さしあげて、希望のあった人だけに一斉送信する、というルールを徹底していきたい。そうすれば、スパムメールと誤解されることもないと考えます。ネットのマナーを守りながら活動していきたいと思います」
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