国立大学の運営を効率化し、質の高い教員を養成するために文部省は八月二十八日、会議を開き、国立大学の教員養成学部を統廃合して減らす方向で検討を始めた。【8月28日 UNN】
八月二十八日から始まった会議には、大学や小・中学校の関係者が出席した。
会議では、文部省の担当者が国立大学の教員養成学部を統廃合して減らす方向で検討するよう求めた。
国立大学の教員養成の学部は、旧制の師範学校の流れを受け継いで都道府県に一つは置かれていて、合わせて四十八あり、一つ一つの規模が小さすぎて、教育の効果が十分に上がらないという指摘がある。
また、会議では、今の教員養成学部の教官は、小中学校などで一度も子どもを教えた経験がない人が多いため指導力のある先生を養成できないなどの問題点が指摘され、質の高い教員を育てるために、学部の教育内容も含め、幅広く見直しの議論を進めることになった。
文部省は、会議の意見を踏まえて、来年の夏ごろまでに学部の統廃合について結論を出したいとしている。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。