第三十一回山野ビッグバンドジャズコンテスト(主催=山野楽器、後援=スイングジャーナル)が、八月十二日からの二日間、東京・日本青年館ホールで行われた。毎年恒例のこのコンテストには今年も四十二大学四十四バンドが参加した。神戸大は惜しくも入賞を逃した。【8月13日 UNN】
関西から出演したのは神戸大、同大、立命、関学、阪大、京大、甲南大、天理大。会場は通路がふさがれるほどの満員で、各大学の熱のこもった迫力の演奏に、大きな野次や拍手が飛びかった。
大舞台での演奏に満足 神戸大軽音マソック・ジャズ・オーケストラ
神戸大軽音楽部のビッグバンド「コウベ・マソック・ジャズ・オーケストラ」は、東京・日本青年館ホールで二日間にわたって行われた第三十一回「山野ビッグバンドジャズコンテスト」最終日の最後から四番目に登場した。
曲は、いずれもサッド・ジョーンズ作曲の「Low Down」と「Little Pixie」。ハッピやアロハなど、例年奇抜な衣装の大学が多い中で、今年も神戸大はスーツやネクタイの正装でステージに臨んだ。
演奏を終えて、「今までで一番の演奏だった」と、神戸大のバンドマスター・戸田雅也さん(理・三年)は晴々とした表情。「これまで“山野”に焦点をあてて練習を積んできた」という。
辛口のコメントが多い審査員からは「聴いてみるまでは『できるかナ』と思っていたけど、自分達のものにして演奏をこなしていて楽しめた」と、おほめの言葉。
「ほめてもらうなんて、意外。うれしかった。(夏休み返上で)一生懸命練習してきたおかげだと思う。」と戸田さん。「入賞は結果としてついてくるもの。入賞のために音楽をするんじゃない」と、全国四十二大学が集まる大舞台での演奏に満足そう。 多くのバンドは、この「山野ジャズコン」目指して腕を磨く。神戸大マソックは、レベルの高い関西勢に揉まれながら、また一年間の活動が始まる。今年は惜しくも、入賞を逃したものの、来年へのチャレンジにメンバーは燃えている。
最優秀賞は明大 阪大、同大が入賞
最優秀賞に選ばれたのは明大ビック・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ。関西勢では阪大がスイングジャーナル賞を、同大がTBSラジオ賞を受賞した。同大コンマスの井谷直義(文三)は「同大独特の楽曲選びが観客と審査員に受け入れられるか不安だったが、こういうかたちで評価してもらえてよかった」と満足した表情で話した。
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