一月十七日の発行をめざして取材が進められているのは、『被災下宿は今』(仮題)という特集記事。
去年は、『神戸大ニュースネット』紙が、被災した神戸大関係者四十四人の追悼手記を特集した。今年は、学生が亡くなった下宿のその後をルポするもので、同紙と、『関学新月トリビューン』、『神女院大K.C.Press』の三紙がそれぞれ取材を分担して、共同で特集紙面を編集する予定だ。
すでに十二月二十四日から二班に分かれて取材を開始。神戸大班は、東灘区のあるアパートを訪れた。現場は、すでにマンションが建っており、近所をたずねながらの取材が続く。
斜め向かいの家の女性が取材に応じてくれた。亡くなった神戸大生が、自分の夫とともに自衛隊に搬出されたときの状況を話す様子は生々しく、取材ノートにメモしていくのもつらい作業だ。
二十二日に行われた編集会議では、「更地のままの下宿街もまだ残っている。建て替えが進めば、震災の記憶は忘れられていく。下宿があったその場所は、復興と風化のクロスポイントなのではないか」という企画意図について、深夜まで議論が続いた。
取材は、正月をはさんで行われ、紙面は一月十七日に各大学で配布される。また、インターネットでも、当ニュースネットサイトと、関西学生報道連盟サイトhttp://www.unn-news.com/に掲載される。
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