クロスメディアイベント「078」 連休でにぎわう

 大型連休序盤の4月27日から29日にかけて、神戸市の中心部でクロスメデイア・イベント「078(ゼロ・ナナ・ハチ)」が開催され、連休の家族連れなどでにぎわっている。ITやアニメ、音楽、映画、食、ファッション、など、さまざまなコンテンツや催しが楽しめる複合型イベント。大学生たちもブースや運営で活躍している。

 3回目の今年のテーマは、「風穴」。初回の2017年は約3万6千人、18年は約7万5千人が訪れたという、連休の恒例イベントになりつつある。今回は、みなとのもり公園やハーバーランドなど神戸市の中心部6か所で開催されている。

 通信やシステムなどの企業のエンジニアや、さまざまなコンテンツ産業のクリエイターらのアイデアを「かけあわせ」て行われる、複合型のイベント。

中央区小野浜町の「デザイン・クリエティブセンターKIITO」会場では、屋内の広いスペースに様々なブースが並んでいる。
 ドローンの操縦ができるコーナーや、バーチャル・リアリティーのゴーグルをかけて楽しめるコーナーでは、親子連れが並んでいる。
 会場の一角には、神戸大の塚本・寺田研究室や神戸電子専門学校サウンド分野のブースも。パソコンモニターで研究成果を展示していた。

 「東遊園地」会場では、屋外の芝生広場で「078TV」(https://film.078kobe.jp/2019/078tv)の生中継が行われていた。テレビカメラを担いだ学生や、マイクを持って来場者にインタビューする学生たちの姿が。
 この試みには、動画配信サービスを活用した映像情報発信実証実験として神戸学院大学、神戸大学減災デザインセンター、京都産業大学が、映像制作・放送技術習得として神戸芸術工科大学が参加している。

 実行委員長は神戸大システム情報学研究科の藤井信忠准教授。米・カリフォルニアで開催されている最先端テクノロジーの見本市「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」の会場で神戸からの視察団と出会ったという。藤井准教授は、震災20数年たってこれから新しい神戸を作ろうと、神戸市の職員らと意気投合し078を企画したと、インターネットラジオ『神戸大学Radio』で語っている。
 
 クロスメデイア・イベント「078」(https://078kobe.jp)は、4月29日(月・祝)まで。

(写真 2019年4月28日午後 神戸市中央区で)

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