５月２３日（木）、ボランティアサークル神戸大学持続的災害支援プロジェクトＫｏｎｔｉ（コンティ）が学生向けの活動報告会を開いた。４月に熊本県西原村で行われた地元の人たちと散歩道を歩いたり魅力を紹介したりするイベント「フットパス」や、被災地の戸別訪問の様子などが写真や動画付きで紹介された。

（写真：熊本での活動に聞き入る参加者　2019年5月23日　鶴甲第1キャンパスで）

　鶴甲第一キャンパスのラーニングコモンズで開かれた報告会では、３人のスタッフが、被災した地域のその後の様子やこれまでのボランティア活動の様子、西原村の魅力を紹介した。
　４月の派遣時に企画した「フットパス」というイベントは、町や田園地帯のありのままを楽しみながら歩くイギリス発祥の散策のこと。実際に歩く散歩コースの整備や草刈りから始め、当日には地域内外から参加者が訪れ、その様子は地元熊本のテレビでも取り上げられた。

　代表の伊庭駿さん（工学研究科）は報告会のまとめに、「地震をきっかけにまちがかえってよくなるような、まちへの想いがまちに続いていく手伝いとなるような活動をこれからも続けていきたい」と語った。

（写真：Ｋｏｎｔｉ代表の伊庭駿さん）

　報告会の主催団体の神戸大学持続的災害支援プロジェクトＫｏｎｔｉは、２０１６年の熊本地震を機に神戸大学東北ボランティアバスプロジェクトから派生して誕生し、今年で活動３年目となる。これまでに熊本県西原村に第３０次までボランティア派遣をしていて、熊本の大学生らとともに被災者の戸別訪問や、地元イベントへの参加や開催などを行っている。また、２０１８年７月に発生した西日本豪雨の被災地支援なども開始し、岡山県倉敷市にも定期的にメンバーを派遣している。＜森岡聖陽＞