英語の膨大なセリフに挑戦 ESSドラマセクション冬公演

 神戸大ESSドラマセクションが、12月19日から3日間、冬公演「MURDER ON THE ORIENT EXPRESS(オリエント急行殺人事件)」を鶴甲第1キャンパス「シアター300」で上演した。今公演で引退する3年生を中心とした英語劇に、観客も真剣な表情で見入っていた。


(写真:神戸大ESSドラマセクションの冬公演「MURDER ON THE ORIENT EXPRESS」 2019年12月19日、神戸大シアター300で)

 演目はアガサ・クリスティー原作の「MURDER ON THE ORIENT EXPRESS」。
 言わずと知れたミステリーの名作で、2年前の誘拐事件が事件の鍵を握るストーリー。各演者が膨大な量のセリフにも関わらず、聞き取りやすい英語で演技を行った。

 ディレクターの岩田健太郎さんは「結末を知っている人が多いサスペンスのため、どうやって演出するかが重要だった。主人公ポアロが容疑者に話を聞く場面や、殺害のシーンの演出に特に力を入れた」と語る。

 また、主人公ポアロを演じた佐藤秋周さんは「セリフが他のキャストに比べてとても多く、とにかく覚えることと、その上での演技練習が大変だった。自然に聞こえるよう、発音のチェックも大切にした」と振り返った。

 観客の神戸大1年生女子は「役者ひとりひとりの個性が際立つ作品だった。犯人は誰なのか、最後まで目が離せなかった。推理の時間に変わり者のポアロが出す“最後の結論”に感動した」と話す。

 ESSドラマセクションの次回公演は5月の予定。

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