慰霊碑に学生たちがやって来たのはなぜか 3月13日のNHK『ラジオ深夜便』

 今年1月17日。神戸大の阪神大震災慰霊献花式に、去年まで姿のなかった現役の学生たちが数多くやって来た。震災後に生まれた学生たちが、関心を示したのはなぜか。3月13日(金)25時台のNHKの『ラジオ深夜便』(ラジオ第一、FM、国際、Radikoほか)が探る。


(写真:多くの学生が参列した、今年の神戸大震災慰霊献花式。 2020年1月17日12時51分 神戸市灘区六甲台町で)

 去年までは遺族や大学関係者だけで、献花式には姿のなかった現役学生。
 今年は、1年生から博士課程の大学院生、留学生も慰霊碑にやってきた。そのかげには、学生や教員のいろいろな情報発信があった。

 学園祭のトークセッション、パネル写真展などの催事を11月から1月にかけて行なったメディア研の玉井晃平前代表(文5年)と森岡聖陽代表(理学研究科終始1年)は、大いに焦りを感じた。
 2日間の学内パネル展示に、訪れた学生はわずか15人。
 「39人もの先輩が亡くなった事実を知ってほしい」。その思いは、なかなか伝わらない。

 ところが、犠牲になった学生の遺族インタビューを、12月からブログに連載し始めると、新聞各紙やテレビ局が報じて、次第に関心が広がっていった。
 一方で、教員たちも、1月に入って授業やツイッターで慰霊碑に行こうと呼びかけた。1月17日が大学にとって大切な日であること、多くの先輩の命日であること。SNSを通じて、震災の後に生まれた学生たちに、徐々にその事実が伝わり始めた。

 1月16日(木)深夜の『ラジオ深夜便』の生放送で最後の呼びかけをした玉井晃平前代表らが、17日昼12時半からの慰霊献花式の会場を訪れると、そこには約40人の現役学生たちが集まって来ていた。
 先輩を亡くした応援団員や軟式野球部員。授業で慰霊行事があることを知った学生たち。
 慰霊碑にやって来た彼らの目には、25年前に神戸の街を襲った震災がどう伝わったのだろうか。


(写真:右から、司会の北郷三穂子アナ、神戸大メディア研の玉井晃平・前代表、森岡聖陽・代表、住田功一アンカー)

●番組名=関西発ラジオ深夜便「人ありて、街は生き?慰霊碑に学生たちはやって来た」。
●メディア=NHKラジオ第一(FM、Radikoも同時)。
●放送エリア=全国放送、国際放送。
●放送時間=2020年3月13日(金)1:05?1:50。
●出演=神戸大メディア研 玉井晃平、森岡聖陽。
●司会=住田功一アンカー、北郷三穂子アナウンサー。
●サイト=
番組サイト:https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/b5.html
局ブログ:https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/shinyabin/
●聞き逃し=番組終了直後(3月14日午前5時過ぎ)から、聞き逃しサービスでお聞きいただけます。番組サイト:https://www4.nhk.or.jp/shinyabin/ または、「らじる★らじる」:https://www.nhk.or.jp/radio/で。

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