コロナ禍アンケート 大学生活不安6割、「休学・退学」考える学生も

 神戸大ニュースネット委員会とメディア研は、神戸大生を対象に、コロナと学生生活に関するフォーム回答によるアンケートを実施し、342人が答えた。選択項目では「レポートや課題が多くてしんどい」という意見が最多の242票で約6割。「休学を考えている」が27票と1割近く。「退学を考えている」も10票あった。自由記述欄では、学部1年生を筆頭として「人間関係構築できない、もう限界」という切実な声が見られた一方で、オンライン授業を積極的に肯定する声も多数あった。<吉田真奈香>

 学部、学年を指定する匿名回答のこのアンケートは、選択式のほか自由記述欄を含み、9月1日から9月18日の18日間、Googleフォームのアンケート機能を使って実施され、最終的に342人の神戸大生の回答が集まった。アンケートを開始してから3日後の9月4日には文学部・人文学研究科が後期の一部授業を対面で実施すると発表し、その後多くの学部が同様の授業形式をとると告知するなかでアンケートが実施された。

「課題が多くてしんどい」が最多 「大学生活に不安」が続く

 複数選択が可能の選択項目では、「レポートや課題が多くてしんどい」が242票と最も多く票を集めた。次に多かったのが「この後の大学生活がどうなるか不安」で、200票。3番目は「対面授業をやるなら同じ曜日に固めてほしい」で190票が入った。

学業・課外活動の不透明感、精神面の不安を訴える声も

 この他、「対面授業を再開する具体的条件が知りたい」と大学側に行動規制の条件についての説明を求める声や、「単位が取れているのか不安」、「オンライン授業で学習が身についているかどうか不安」といったオンライン授業への不安や不満の声、「サークル活動、部活動が思うようにできない」、「人間関係が築けるか不安」、「孤独感がある」、「将来が不安」といった学業面以外でのネガティブな声が100票を超えた。

「オンラインは楽」、「休学・退学を考えている」の声も

 一方で、「試験が少ないので楽」、「オンライン授業は今までの授業より受けやすい」、「オンライン授業は復習しやすい」とオンライン授業を肯定的に捉える意見もそれぞれ100票を超えていた。
 休学や退学、あるいは再度の大学受験を考えているという声が合計で54票集まっていて、対面授業がないままでのオンライン授業中心の大学生活は少なからず問題を抱えているといえる。

《神戸大生に聞いた「コロナ禍と学生生活に関するアンケート」 342人複数回答》

▽レポートや課題が多くてしんどい      242票(70.7%)
▽このあとの大学生活がどうなるか不安    200票(58.4%)
▽対面授業をやるなら同じ曜日に固めてほしい 190票(55.5%)
▽対面授業を再開する具体的条件が知りたい  174票(50.8%)
▽単位が取れているのか不安         168票(49.1%)
▽オンライン授業で学習が身についているかどうか不安 147票(42.9%)
▽サークル活動、部活動を思うようにできない 146票(42.6%)
▽人間関係が築けるか不安          129票(37.7%)
▽試験が少ないので楽            129票(37.7%)
▽大学生活への気力をなくした        124票(36.2%)
▽孤独感がある               122票(35.6%)
▽将来が不安                122票(35.6%)
▽オンライン授業は今までの授業より受けやすい 122票(35.6%)
▽オンライン授業は復習しやすい       109票(31.8%)
▽就活が不安                100票(29.2%)
▽サークル活動、部活動を決められない     99票(28.9%)
▽オンライン授業に合わせた時間割を組んだ   93票(27.1%)
▽コロナが不安なのでなるべく対面授業を控えてほしい 91票(26.6%)
▽オンライン授業は質問しやすい        87票(25.4%)
▽通学するとなると感染が不安         86票(25.1%)
▽留学できるのかどうか不安          84票(24.5%)
▽アルバイトが減った             61票(17.8%)
▽神戸に行けるかどうかが分からないのでアルバイトが始められない 59票(17.2%)
▽下宿から実家に帰った            49票(14.3%)
▽オンライン授業で操作が難しくて困った    48票(14.0%)
▽現状には満足している            43票(12.5%)
▽一人暮らしをするかどうか迷っている     35票(10.2%)
▽コロナのせいで経済的に困っている      34票(9.9%)
▽下宿を解約することを考えている       28票(8.1%)
▽今のあり方におおむね不安はない       27票(7.8%)
▽休学を考えている              27票(7.8%)
▽アルバイトがなくなった           21票(6.1%)
▽下宿から実家に戻ることを考えている     18票(5.2%)
▽もう一度、大学受験を考えている       17票(4.9%)
▽感染が気になるのでアルバイトが始められない 17票(4.9%)
▽退学を考えている              10票(2.9%)
▽留学が中断したままだ             3票(0.8%)
▽下宿を解約した                2票(0.5%)

 学生生活やオンライン授業への自由記述欄では、学業へのモチベーション、研究活動への支障、健康面への悪影響など多岐にわたる指摘があった。

●研究活動に支障?図書館や研究室の利用制限の大幅緩和を

▽学生は一律入構禁止のため、図書館や研究室が使えず研究に集中できない。研究室程度の少人数環境で感染リスクが高まるとは思えないので、後期は制限を緩和して欲しいと思っている。(経営学研究科・博士3年)

▽卒論を書くための資料探しの図書館の利用や、統計ソフトがあるパソコン室の利用ができずに困っています。教授に指導を仰ぐのも対面でないと非常にやりづらく、やる気もあまり起きません。オンラインでのゼミ活動は活気がないです。例年なら3年生の共同研究に4年生がアドバイスをしたりして、研究が充実していましたが、今年は一人で淡々とパソコンから流れる教授の話を聞いているだけで議論もはずみません。(経済学部・4年)

●健康面の不安?視力の低下、抑うつ傾向

▽物事に追われて、リフレッシュする場もなく、鬱になってしまった。どうすればいいか分からない。(理学部・3年)

▽授業も課題も遊ぶのもずっと家なのでめりはりがつかず、勉強に対するモチベーションが続かない。(工学部・1年)

▽目が悪くなった。(国際人間科学部・1年)

▽数ヶ月のオンライン授業をして、視力が低下しました。後期もオンライン授業をするのが、感染予防のためにも最適なのかもしれませんが、zoomを長時間使用したり、動画を見続けたりするなど、目を酷使するようなやり方は出来るだけ避けてほしいと思います。特に文学部は、書籍を多く読むことが求められ、目の疲労が大きいと思います。(文学部・3年)

●経済面の悪化?「課題が多くバイトが組めない」「住まない下宿代がかさんでいる」

▽課題が出るか否かが予め分からない授業も多く、アルバイトのシフトを入れて良いかの判断が出来ず、学業優先のためにアルバイトを控えざることが多々あり、経済的面でもかなり不自由になった。(工学部・3年)

▽下宿代を返してください。(工学部・1年)

▽下宿予定の実家暮らしで、空家賃をもう30万近く払っている。いつ再開するかも分からない状況だったので解約出来なかった、親に申し訳ない。バイトをしようにも地方にある田舎まちでは働き先もない。観光業で成り立っている市であるため、旅館の仲居さんや飲食店の求人件数はぐっと減った。(国際人間科学部・1年)

●成績評価?「基準があいまい」「課題が多すぎる」

▽オンライン授業は仕方ないとは思うが、その成績の付け方など色々改善しなければならない状況がみられる。特に、この前期でしっかりと単位を取らないといけない人にとっては形式が変わってしまったが故に非常に厳しい局面になってしまうのでなんらかの対応をしてほしい。試験なら、丸かバツでその成績がわかるが、レポートとなると、採点基準があるとはいえ、本来の求めている能力が発揮できないということが起こってしまうので、採点の基準にムラが生じてしまうことが考えられる。よって、この方法を検討してほしいと考えている。(海事科学部・3年)

▽単位認定の基準が曖昧な所があるため不安がある。(海事科学部・3年)

▽課題の量は考えて欲しいと思う。(工学部・2年)

▽課題が余りにも多すぎる。1つの授業で見れば、こなせない課題の量ではないが、全ての授業でその量を出されるとかなり厳しい。(工学部・3年)

●就活?配慮が足りない

▽就活のための時間も確保したいので、毎週の過剰な課題はできればやめていただきたいです。(文学部・3年)

学業面以外でもオンライン中心の生活に不満を持つ意見が多く見られた。特に、学部1年生からは慣れないオンライン授業への不満と、友達作りやサークル活動の難しさに声が多く上がった。

●孤独?「人間関係構築できない」、「もう限界」

▽なぜ大学だけがまだコロナ禍に残されているのか理解できないです。私の関学の友達は、後期は言語だけ対面と言っていました。私の所属の経済学部ではおそらく全ての授業が後期もオンラインです。理不尽だと思います。浪人してまで憧れた神戸大学生生活を潰さないで欲しいです。(経済学部・1年)

▽1回生は入試以来大学に行ったこともなく、多くの同回生の顔も知りません。そんな状態で課題ばかり出されてもわからない、身につかない、ただの流れ作業になるだけです。1回だけでも登校する機会があるだけでかなり精神状態は改善されます。人間関係の形成も何も無い大学生活を送るために進学した訳ではありません。学生は学業が本分と言いますが、サークルや部活動、同期と交流し、精神的にも発達するという面も大学にはあると思います。従来と同じ学費を払っているのに、1回も同学科の人ですら会ってないというのは正直不当だと思います。(国際人間科学部・1年)

▽大学に行きたい。(国際人間科学部・1年)

▽対面での授業はほぼなく、医学部の部活はいつ新歓が出来るかもいつ入れるのかもわからない。そのこともあって未だに大学での人間関係の構築に難航している。その一方で無事大学での人間関係を構築している人も多い。確かに私の場合は実家暮らしで入った時点で知り合いはおらず親の職業のこともあり、あまり外出が許されておらず積極的に行動しにくかった。しかしそのように大学での人間関係に成功している人たちもいることを考えたら、自分はなぜそうならなかったのかという自責の念、そういう人たちへのちょっとした嫉妬、一部の人に関してはこの人たちはなぜここまでコロナの中で遊び倒せるのかという少しの苛立ちというようなある種の矛盾も孕んだ負の感情を抱えてしまう。これが一人の新一年生の現状である。もちろん高校からの友達もいてまったく人に触れる機会がないという訳ではないがこの先の大学生活への不安はこのままでは拭いきれない。私はこの現状がどんな形であれ少しでも変わることを強く望む。同級生と関われる機会を増やして欲しい。このままではいつまで経っても私は新一年生のままだ。(医学部医学科・1年)

▽高3の1年を勉強に費やし、やっとの思いで神戸大学に入学しました。前期にコロナで大学に行けなかったことはしょうがないと思いますが、大学の友達も一人もおらず、また友達と授業について話し合うこともできない中でのオンライン授業は、正直辛いです。大学が始まらないので下宿にも1回も行けていません。関西の大学に通う私の友人は、後期からオンラインと対面が並行して行われると言っていました。英語や第二言語は対面になるそうです。私はそれを聞いてとても羨ましくなってしまい、神戸大学は後期もほぼ対面がないというのを聞いて悲しくなりました。週一回、希望者だけ参加するという条件で対面授業を取り入れることは不可能なのでしょうか?頑張って合格した神戸大学に一回だけでいいから通ってみたいし、学生とも話してみたいです。お願いします。対面授業の検討を前向きにお願いします。(法学部・1年)

▽せっかく入った大学でのキャンパスライフを思い描いていたものの、前期は家に引き籠りっきり。小中高、会社は再開されど大学は動きさえ見せず。大学側の「対面授業に切り替えたら、授業後に飲み会などする恐れがある」という主張は、小中高及び会社でも自由な行動をする恐れがあるため論点が間違っていると感じ、大変憤りを感じる。(工学部・1年)

▽大学生活では、勉強をすることやその内容ももちろん大切ですが、なんといっても色々な人と知り合える場としての役割が大きいと思います。ただ仲の良い友達を作るだけならSNSを通じてできるかもしれませんが、それでは、自分と気が合う人、自分と似ている人としか繋がれません。自分には思いもよらないようなこと、自分よりはるかに優れている人を目の当たりにして成長したり、感化されたりすることによる今後の人生への影響は計り知れず、そしてこれは実際にキャンパスへ行かないと体験できないことだと考えています。1日も早い対面授業の再開を願っています。(経済学部・1年)

▽友達が欲しい。(国際人間科学部・1年)

▽物理学実験で、実際に自分で実験を行わず、先生方が実験をしている動画を見てレポートを書いたが、何をしているのか全くわからなかった。また、同じ学科の同級生との交流も少なく、みんながどのように勉強しているのかがわからないため孤独感が大きかった。(医学部保健学科・1年)

▽学部1年で、他の同級生は友達を作って一緒に遊んでいるのをインスタ等で見るにつけ、自分は友達を作れるのかとても不安になる。(医学部医学科・1年)

▽第1Qあたりは、サークル活動や大学生活に意欲的で色々な団体を調べていたが最近は意欲もなくなった。この状況を受け止めて頑張ろうというポジティブな気持ちと、もう失われた時間は帰ってこないというネガティブな気持ちが自分の中でコロコロと変わってしんどい。もう授業が再開している子の話を聞くと羨ましくて羨ましくて苦しくなる。(国際人間科学部・1年)

▽オンライン飲み会などもありますが、やはり大学に行かないと会いづらい友達も多いので寂しい気持ちもあります。大学以外の日常が工夫されながら再開している中、いつまでもキャンパスにすら入れずに大学生活最後の思い出が薄いまま卒業するのはとても悲しいです。(経済学部・4年)

▽国民一丸となって自粛している時なら頑張れたが、みんなが少しずつ活動再開するなか、大学生だけが自粛を強いられている状況には耐えられない。コロナから守ってもらっていると考えても、耐えられない。コロナで体がボロボロになるよりも、自粛生活で心がボロボロになる。気分はまだ高校3年生です、大学生活を夢見て勉強を頑張ったのに、引きこもることを強要されて、友達も作れない、孤独な日々では自暴自棄っぽくなってしまいます。今が踏ん張りどきと分かっています、もう対面授業も始まるのであと少しの我慢だと思いギリギリで踏ん張ります。(国際人間科学部・1年)

▽学年を超えた友達ができません。(経済学部・4年)

 一方で、オンライン授業を支持する声が多数あったほか、対面授業を行う場合のカリキュラムへの意見や、大学側の対応の遅さを指摘する意見が見られた。

●オンライン?上回生中心に支持の声も

▽往復3時間の通学時間がなくなったことで朝夕に余裕ができ、授業への遅刻や授業中に寝てしまうこともなくなった。(工学部・3年)

▽オンライン授業は確かにレポートが多く大変だが、正直な話、大学生活における人間関係のごたつきがオンライン授業になったことで回避できるという点では、今の授業形態に満足している。大学生に限らず、不登校の子や虐めにあっていた子供達ならば特に今の状態は安心感があると思う。(国際人間科学部・2年)

▽オンラインになって今までより格段に学習がはかどるようになった。(理学部・3年)

▽このままオンライン希望。(経済学部・2年)

▽オンライン授業も友達と受ければほぼ対面。(経済学部・1年)

▽オンライン授業では今までよりスライドも見やすく復習もしやすく、また、登下校の時間やお金の節約ができたことにより、朝食の摂取や運動や+αの勉強ができるようになった。体調も整い、受講環境がよくなったことで、今までより授業に集中でき、学びもおおくなり、質問もできるようになりとても大学生らしくたのしい日々が送れている。(医学部保健学科・3年)

▽オンライン授業は別に悪くはない。むしろ良い。(工学部・1年)

▽とても過ごしやすいのでこのままオンライン続行を強く希望している。(経営学部・4年)

▽通学のストレスが無くなって正直ありがたい。(海事科学部・3年)

▽遠隔授業自体は、とても良いと思う。(工学部・2年)

●感染への不安?「対面を望まない者もいるということ忘れないで」

▽不安があるのでオンラインに統一してほしい(工学部・1年)

▽一部対面で再開すると前後にオンライン授業があるときに確実に間に合わないため、あまり良いとは思わない。対策としてネットワーク環境の整った教室を開放してもそこが結局密になるためオンラインの意味がなくなる。そのためできる限りオンラインで進めていくことが妥当だと考えている。少人数の授業だけ対面にしたところでその科目が複数あると結局大学に行くまでを含め(特にバスは通常いつも人で溢れている)密集を避けられない。自分のような地方から神戸に下宿している人は、大学でコロナに感染するとすぐに地元で噂が広まってしまい家族にまで迷惑かけてしまう恐れがある。実際そのような迷惑行為が日本中で多々ある。そのためできる限り感染する可能性を下げるためにもすべてオンラインか、せめてオンライン中心で進めてほしいと考えている。(経済学部・3年)

▽対面授業を望む声がピックアップされることが多いですが、対面を望まない者もいるということを忘れないでほしい。地方の人間からしたら一部対面という中途半端な状態は負担でしかないので、大学側には再検討を求めます。コロナについては、「オンライン授業のみでは新入生がかわいそう」という感情論だけで解決する問題ではないですし、後遺症など未知な部分があるにもかかわらず、リスクを背負ってまでも対面授業を再開しようとする意図が私にはよく分かりません。(法学部・1年)

▽後期もオンライン授業形態を継続することを希望しています。前期のオンライン授業で、先生方も不慣れな中、大変丁寧に説明し、動画をBEEF上に載せるなど生徒が授業を問題なく受講できるよう工夫してくださったこと、大変感謝しております。もちろん対面授業で先生方の考えをより密接に感じ、同級生と会ったり遊んだりしたいと考えています。しかし、このコロナ蔓延の波が未だ収まらない現状、通学で大学内外の人とすれ違い密になる中で対面が開始されて大丈夫なのだろうかと不安に感じます。私は現在実家にいますが、大学の対面が開始されると分かった時点で下宿先での生活が始まります。地元は田舎のため、コロナにかかったら家の前に誹謗中傷の張り紙がされ、自殺した人も数人いるという話を聞きます。万が一自分が無症状患者で神戸から実家に帰らなければならなくなった時、誰かに感染させ、重症化させてしまうのではないか、そして村八分に合ってしまうのではないかという不安が毎日頭をよぎります。杞憂であることは自分でも理解しています。しかし、この夏休み期間にマスクをせず遊び回っている神戸大学生がSNS内でちらほら見えており、その方達と接触するのは非常に危険なのではないかと思ってしまいます。私一人の意見でどうにかなると考えてはいませんが、少しでもオンライン授業継続になればという願いの元、書かせていただきました。(国際人間科学部・1年)

▽全面対面が行えるぐらいまで状況が回復していないのであれば、全面オンラインにしてほしいです。定期代も下手にかかってしまうし、何より一人暮らしを始めてもほとんど家で孤独に過ごすことになってしまうので、実家でオンラインを受けていたいです。また、大学が全面対面を行えないほどの状況であれば、部活やサークル活動は一部どころか全面的に禁止してほしいです。半端な制限だと制限を守らない学生も出てきて、しっかりと制限や予防をした学生がバカを見ると思います。ですので、少なくとも来年度までは全面オンライン、部活とサークル活動の全面禁止をお願いしたいです。(海事科学部・1年)

▽後期もオンライン授業で進めるべきだと思う。私自身3月から37.5度以上の熱が続いており、治ってはまた発熱の繰り返しである。病院を受診したがPCR検査を受けさせてもらえず、軽度のコロナウイルスに感染しているのではないかと考えている。その後遺症として微熱が続いているのか、自分でもよくわからない。2月初めから実家に帰省しており家から出ることのない生活を送っていても、家族が持ち帰るウイルスに感染したのか、そうとしか考えられない。こんな状況の学生は多くいると考えられるし、後期の対面授業開始には反対である。(経済学部・3年)

▽個人的には大学に行きたい。ただ授業を受けるだけなら感染しないだろうけど、その後ご飯に行って騒ぐ人がきっと出るからオンラインのままでいい。(法学部・1年)

●カリキュラム?オンライン授業と対面授業の併用に工夫を

▽オンラインと対面を併用した結果、3限の対面に出るために2限のオンラインを大学で受けなければならない、というようなことになるのだけは本当に避けて欲しいです。(国際人間科学部・2年)

▽実家から通えない人に関してだと、対面の授業があるなら全て対面にしてもらいたい。一部対面とかわかりにくいのだけはやめてほしい。(工学部・1年)

▽オンライン授業なら全部オンライン授業、対面授業なら全部対面授業にしてほしい。対面を取り入れるならオンライン授業はオンデマンド式にするなど。オンライン授業と対面授業の併用は負担が大きくなる。(工学部・1年)

▽上の選択肢でも回答したが、対面授業を再開するのであれば対面授業のみの曜日を作るなど、遠くから通学する人への配慮は不可欠だと思う。(農学研究科・修士1年)

▽少人数授業だけを対面にして、週一で固めるなど工夫した時間割での一部対面再開、アクリル板の設置、食堂などの閉鎖やマスク着用の徹底など、工夫した形で少しでも対面授業を再開して欲しいです。(経済学部・4年)

●情報提供?大学側の対応が遅い

▽大学側からもっと素早く情報を提供していただきたい。(工学部・2年)

▽後期がどうなるかの発表が他大学に比べて遅いため、授業に合わせてバイトをしたり上手く履修登録をしたりすることができません。早めに対応をしてほしいです。(海事科学部・1年)

▽学校が授業のやり方を早く発表しないことに不満を感じる。(工学部・2年)

  ○              ○

 今回のアンケートに先立って後期の授業対応について、8月25日から9月1日の7日間、Twitterの投票機能で4択のアンケートを取ったところ、1年生(1394票)ではオンライン中心を望む声が61.1%。対面中心を望む声は38.9%と、オンライン支持が6割を超えた。
 2年生以上(1193票)では、オンライン中心を望む声は67.7%。対面中心を望む声は32.3%と、さらにオンライン支持が広がる結果となった。

 神戸大ニュースネット委員会とメディア研は、さらに詳細な意見を聞き取ろうと、今回のフォーム記入式の「コロナ禍と学生生活に関するアンケート」を、ツイッター(「神戸大ニュースネット」、「神大PORTAL」アカウント、フォロワー計7300)を通じて呼びかけた。

回答者の属性は、工学部が最も多い22.3%。次いで国際人間科学部16.4%、経済学部12.6%だった。その他にも医学部保健学科や海事科学部、システム情報学研究科など幅広い学部生・研究生の意見が得られた。


(画像:回答した学生の所属学部・研究科の円グラフ。)

 解答者の学年としては、学部1年生が最多の54.3パーセントと過半数を占めた。次が学部2年生で20.8%、その後に学部3年生が15.8%と続いた。


(画像:回答した学生の学年の円グラフ。)

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