神戸大の合格者のみなさん、おめでとうございます。これから楽しいキャンパスライフが始まりますが、大学に入学して大切なのが、「どのように情報を集めるか」ということです。『神大PORTAL』編集部からのアドバイスです。
(画像:大学の情報プラットフォームの「うりぼーポータル」のスクリーンショット)
神戸大は2019年度入学生から、パソコンを必ず持つことになりました。基本的にはノート型パソコン1台あれば、授業に持って行ったり、課外活動で活用したりできます。自宅でオンライン授業を受けるためにも使えます。
履修登録や課題の提出など、なんでもオンラインです。
就職活動でもエントリーシートの提出はほとんどがオンライン化されています。何より就職したらパソコンは仕事の必須ツールですね。まずは、スマホ一辺倒からの脱却をはかりましょう。
大学・学部の情報は主に4つのルート
さて、どのように情報をやり取りするかですが…。
学生生活が始まると、大学や学部からの連絡は、基本的には次の4つ。
▽「メール」を大学・学部から受け取る。
▽「神戸大公式サイト」(https://www.kobe-u.ac.jp)に見に行く。
▽大学の情報プラットフォームである「うりぼーポータル」(http://www.office.kobe-u.ac.jp/stdnt-kymsys/student/student.html)を見に行く。
▽大学の学習管理システム(Learning Management System)の「BEEF(ビーフ)」を見に行く。
これが基本です。これができれば、授業が休講かどうかや、どんな課題が出ているか、などがわかります。
ところが、2020年6月に、大学のサーバーがダウンしてしまって学内は大混乱になりました。ちょうど、課題やリポートを提出する時期と重なり、教員からの指示が読めくなったり、課題内容をダウンロードできなくなったりして、みんながたいへん焦りました。
大学から、障害が起きているという情報を発信することもできなくなったのです。
自分で独自に情報を入手するためのTwitterとLINE
そんな時に役に立ったのが、「Twitter(ツイッター)」と「LINE(ライン)」です。
(1)Twitter
「#」のついたハッシュタグを使って、飛び交う情報を捕まえたり、好きなアカウント(@・・・)をフォローしてそのアカウントの情報を常時キャッチしたりできます。自分でもTwitterのアカウントを取得しておけばダイレクトメッセージ(DM)の機能でメールのようなやり取りできたりして、とっても便利です。
ただ、ユーザー名(自分の名前)は本名を使わない方が安全です。適当なハンドルネームをつけて、プロフィール(自己紹介)欄に「大学・学部・学年」が類推できる情報を埋め込んでおくとよいでしょう。たとえば、「KobeU L2021」としておけば、神戸大文学部の2021年度入学生、と推測できます。「六甲坂の上大学 文2021」などでもいいかもしれません。
つぶやくときには、「#春から神戸大」などとつけると、新入生だとアピールできて、仲間とつながる可能性があります。ただ、学外から政治や宗教、金銭目的で接近してくる人物もいるので、うかつに自分の身分を明かさない方が安全です。
また、サークル・部活の勧誘については、カルト団体が声をかけてくることがあるので、必ずオンライン説明会などに参加して、自分の目で活動を確認してから入部しましょう。
(2)LINE
高校でも使っていた人が多いでしょう。知り合い同士がグループに入るので、ユーザー名は本名でもいいですね。かなり本名に近い「まりこ」「タカシ」などとする人もいます。語学クラスやゼミ、授業仲間でグループを作っておくと、いざというとき、試験情報や休講情報もキャッチできるでしょう。でも、しんどい経験をしたことのある人は、入りたがらない場合もあります。グループ加入を無理強いするのはやめたほうがよいでしょう。
LINEは読んだかどうかが相手にわかる(既読サインが出る)仕組みなので、身元を明かして付き合う相手との連絡に利用します。むやみに知らない人を「友達追加」しないことが大切です。
【編集部注】無料通信アプリLINEの利用者情報が中国の関連企業で閲覧可能となっていた問題が報じられています。2021年3月19日、政府の個人情報保護委員会は、LINEと親会社のZホールディングスに対し、個人情報保護法に基づく報告を求めたと発表したことを、日本の各メディアが伝えています。(2021年3月21日19:10 編集部)
上記の大学サーバーダウンのときなどは、このTwitterとLINEで「大学のネット障害」、「課題提出の締め切り延長」などという情報をキャッチして安心した学生も多くいました。
この事故を機会にTwitterアカウントを立ち上げた学部もありました。
どんな場でも、予備の情報ルートを持っておくことが大切ですね。
安定した回線がまず基盤
もう一つ大事なのが、安定した回線です。
オンライン授業では、映像と音声をつないで「zoom」などのテレビ会議システムを使って教員と学生がやり取りします。
画面がフリーズしたり、音声が途切れたりすると、内容がわからなくなります。教員も学生もお互いイラっとします。
ですから、安定した回線を下宿や自宅に引いておくことが大切です。
データ量に制限がある携帯系のWi-Fiは、月末になると動きが遅くなって悲惨です。
また、近所の公衆Wi-Fiに頼るのは、セキュリティーの面からもやめておいたほうがよいでしょう。
下宿アパートなどでは、どのような回線が引けるか、大家さんに入居時に確かめておくことをお勧めします。
年度がわりは申し込みが殺到するので、安定した回線を早めに申し込んで、新年度に備えましょう。
了
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