4月15日に出された兵庫県の感染防止対策強化要請に対し、神戸大は、活動制限指針のレベルを変更しなかった。注意書きが追加されたのみで、引き続き可能な範囲で対面授業が続けられるとしている。学長は、「他人に感染させない対策と節度ある行動で、学生の皆さんと共にこの困難に立ち向かっていきたい」とのメッセージを発表した。<取材班>
活動制限指針のレベル変更はなし
神戸大は、4月16日、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための神戸大学の活動制限指針」の一部を更新した。
研究活動、授業(講義・演習・実習)、学?の?構、学?の課外活動、学内会議、出張・旅?(全構成員)、事務体制、それぞれの制限レベルには変更はなく、「令和3年4月5日から兵庫県を含む3府県に対して『まん延防止等重点措置』が適用されたが、感染防止と学生の学修機会の確保を両立させるため、『授業』及び『学生の入構』については引き続きレベル1とし、可能な範囲で対面による授業を開講するものとする」という注意書きを追加したのみの変更となった。指針は4月15日付。
(写真:新型コロナウイルス感染拡?防?のための神??学の活動制限指針のスクリーンショット 4月16日18時36分)
医学部医学科は全学指針より厳しい通知
一方、医学部医学科は、前日の4月15日にHPで、「課外活動は5月9日まで自粛」、「講義などについては、順次オンデマンドやオンラインに切り替える」などと、全学向けの指針より一段厳しい通知を出した。
●「新型コロナウイルスに対する医学部医学科の緊急対応について 対象:医学科1年次~6年次」=https://www.med.kobe-u.ac.jp/gakumu/studentsinfo/1file/news0415-2.pdf 。
●「 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う課外活動クラブの活動制限について 対象:医学科1年次~6年次」= https://www.med.kobe-u.ac.jp/gakumu/studentsinfo/1file/news0415.pdf 。
課外活動についての通達は出ず
今回の神戸大の動きは、兵庫県が4月15日午後、県内の大学に対し、
▽オンライン授業の積極的な活用。
▽部活動・サークル活動については、合宿など宿泊を伴う活動は実施しない。
など、感染防止対策強化を要請したことを受けての対応と見られる。
4月16日19時現在、大きな指針の変更はなかったが、課外活動の制限などについては週明けも変更の可能性があるので要注意だ。
(写真:兵庫県サイトの大学への要請部分のスクリーンショット)
学長は「節度ある行動を」とメッセージ
また、4月16日に、藤澤正人学長は神戸大HPで、「学長からの学生に対するメッセージ」を発表した。
《「学長からの学生に対するメッセージ」(全文)》
神戸大学生の皆さんへ
大阪府、兵庫県での新型コロナウイルスの感染者数が急増し、 感染状況が厳しくなっていることを受け、本学では、兵庫県の対処方針に従い、感染対策を徹底した上で、対面とオンライン授業を臨機応変に運用し、教育の質の確保に努めます。
また、対面による授業の実施にあたっては、基礎疾患等を有する学生や高齢の同居家族がいるなど対面による授業の実施に不安を有する学生の皆さんにも配慮いたしますので、授業担当教員に相談のうえ、所属学部・研究科の教務担当係に連絡してください。
昨年度に引き続き、私たちは新型コロナウイルスの脅威と向き合い、様々な手段を講じて、皆さんが授業をはじめ、研究、部活動など、有意義な学生生活を送ることができるよう最善を尽くしてまいります。
そのためには、教職員だけではなく学生の皆さんの協力も欠かすことができません。一人ひとりが感染から身を守るとともに、他人に感染させない対策と節度ある行動を取っていただき、学生の皆さんと共にこの困難に立ち向かっていきたいと思います。
(写真:学長から学生に対するメッセージのスクリーンショット)
了
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