近畿学生野球春季リーグ1部を最下位で終えた神戸大硬式野球部は、5月24日から26日にかけて大阪府豊中市の豊中ローズ球場で行われた、神医大との1部2部入替戦に臨んだ。1勝1敗で迎えた26日の3回戦で、神戸大は3点を追う7回、梶川の適時打などで同点に追いつき、延長10回ウラに荻根澤がサヨナラの適時打を放つ。神戸大が逆転勝ちで1部残留を決めた。駒寿主将は「苦しい試合ばかりだったが、チーム全員が一丸となり、成長できたと感じた。」と振り返った。<本多真幸、尾畑陽貴>
2023年近畿学生野球春季リーグ1部の全試合が5月8日に終了し、4勝9敗勝ち点1で6位となった神戸大硬式野球部は、2部1位との入替戦出場が決まった。1部2部入替戦は5月24日から26日にかけて、大阪府豊中市の豊中ローズ球場で行われた。1部6位の神戸大は2部1位の神戸医療未来大に対し、24日の1回戦は5-1と快勝し残留まであと1勝とした。しかし、25日の2回戦では3-4の逆転負けを喫する。
勝てば残留、負ければ2014年秋以来の降格が決まる3回戦。神戸大の先発はエースの林大貴(海事4年)だったが、2回表に先制を許し、3回表には味方のエラーも絡んで2失点と、序盤から苦しい展開となった。
7回表には、代わった友定舜(海政2年)が1点を失うも、そのウラ、相手のエラーが絡んで2点差とし、2死3塁から3番梶川耕平(工4年)の左適時打で同点に追いつく。
試合は、タイブレークの延長戦に突入。10回表を友定が無失点に抑える好投で流れを作る。そのウラ、無死満塁から、7番荻根澤司(国人3年)が初球を振り抜き、逆転サヨナラとなる右適時打を放つ。3日間の熱戦に終止符を打ち、2勝1敗で勝ち越した神戸大が1部残留を決めた。
駒寿諒真主将(国人4年)は、春リーグ、入替戦を振り返って、「苦しい試合ばかりだったが、それを経てチーム全員が一丸となり、成長できたと感じた。」という。4年生にとって最後のチャンスとなる秋季リーグに向け、「秋リーグも1部で戦うことができるので、目の前の1試合、1球に対して必死に泥臭く戦っていきます。応援よろしくお願いします。」と意気込みを語った。
西谷仁孝監督は、リーグ戦、入替戦で苦戦したのが予想外だったとしつつ、残留を果たした選手達を称えた。また、秋に向けてチームを整備し直すとコメントした。以下はコメントの全文。
「まさか、最下位で入れ替え戦に出るとは思わなかったですし、リーグ戦では、あわや3位の可能性もあったので、入れ替え戦では、苦戦するとも思ってませんでした。しかし、神戸医療未来大学は投手二枚看板と強力打線を持ち、第三戦は、負けを覚悟しました。タイブレークでサヨナラ勝ちをおさめた後の選手、コーチ陣の号泣する姿を見て、監督は責任を果たせてくれたみんなに感謝の念と感動を覚えずにはいられませんでした。投手陣を再整備して、新しい血も入れてさらに進化した神大チームを創出したいと思います。」
《2023年度近畿学生野球連盟春季リーグ1部 神戸大の結果》
第1節 対奈良学園大。@大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲)。
4月 2日●2-8
4月 3日●3-9
第2節 対大阪公立大。@大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲)。
4月 8日●0-8
4月 9日●9-15
第3節 対阪南大。@大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲)。
4月14日〇3-2
4月15日中止
4月17日●2-7
5月 8日●1-7
第4節 対和歌山大。@南港中央野球場。
4月23日〇6-4
4月24日●0―11
4月26日〇10-4
第5節 対大阪観光大。@南港中央野球場。
4月29日●2-3
4月30日〇5-0
5月 1日●4-5
入替戦 対神戸医療未来大。@豊中ローズ球場。
5月23日〇5-1
5月24日●3-4
5月25日〇5-4
(画像:2023年近畿学生野球連盟春季リーグ1部順位表)
(画像:2023年近畿学生野球連盟春季リーグ1部星取表)
注=
▽各節で勝ち越した方のチームが勝ち点1を得る。
▽順位は勝ち点で決定するが、勝ち点で並ぶ場合は勝率、勝率でも並ぶ場合は対戦勝率で順位を決定する。
▽入替戦には1部最下位と2部1位、2部最下位と3部1位がそれぞれ試合を行う。
了
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