3月31日に神戸大六甲台第2キャンパスの研究基盤センター機器分析部門での火災発生を受け、掃除機用充電器及びバッテリーの使用状況について調査が行われる。また、神戸大防火管理委員会で、再発防止策の提案がされた。<笠本菜々美>
(写真:研究基盤センターの前景、3階の窓が割られており、外壁には焦げた跡が残っている 2023年4月3日11時57分撮影)
工学部の研究基盤センターで3月31日に発生した火災では、3階の機器分析部門の部屋から出火。怪我人はいなかった。原因は掃除機のバッテリーである可能性が高いとされていた。
神戸大防火管理委員会は、協議の結果、各部局の掃除機用充電器及びバッテリーの使用状況について調査を実施するとした。
また、同委員会は再発防止対策として、充電場所の見直しを中心に、消火器使用訓練の実施、消火器標識の設置を提案。出火を引き起こしかねない場所での充電を避け、充電器周辺に可燃物を置かないようルールを定めることとしている。
再発防止対策の提案は以下の通り。
======================================
【再発防止対策の提案】
(1)充電場所の見直し
〇床面は塵埃や異物の堆積、踏みつけによる損傷が発生しやすく、トラッキング現象
や短絡を誘発し出火の可能性があるため、以下の条件に適した場所での充電を推奨。
・塵埃が少なく、換気が良い場所
・踏みつけや転倒、水損のおそれがない場所
・充電器直下は不燃性であること
・充電中に人目があること
〇充電器周辺の可燃物隔離
・充電器周辺の可燃物の配置ルールを定める。
(例)充電器周囲2m程度には可燃物を置かない
範囲内に可燃物がある場合、金属ロッカーなどの不燃性容器に入れて隔離
(2)消火器使用訓練の実施
・消火器を使用した消火訓練(訓練用消火器による放水訓練)の実施
・施設を利用する学内関係者が広く使用できるよう複数回に分けて計画的に実施
・実施状況と参加者を記録することを推奨
(3)消火器標識の設置
・認識しやすい消火器標識への変更(設置)
(4)防火戸の付近には、閉鎖の障害となる物品を置かないこと。
(5)取扱説明書記載の遵守徹底
・充電式の電気機器の購入時や使用者が機器の異常を察知した際には、製品の取扱
説明書の記載内容を確認し、定められた取扱に従うことを徹底する。
関連記事
▽六2キャンパスで火事 発生原因は不明 | 神戸大学NEWSNET委員会 (kobe-u-newsnet.com)
▽工学部の火災 消防士が無線で「けが人なし」 | 神戸大学NEWSNET委員会 (kobe-u-newsnet.com)
▽工学部の火災 掃除機のバッテリーから発火か | 神戸大学NEWSNET委員会 (kobe-u-newsnet.com)
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。