8月23日、硬式野球部の第86回三商戦がほっともっとフィールド神戸で行われた。大公大が棄権したため、一橋大との試合のみ行われた。神戸大は友定、狩山、中尾、池田の4人の投手を短いイニングで交代させながらリードを守り切り、一橋大に3-1で勝利。昨年に続いて優勝を果たした。<蔦旺太朗、尾畑陽貴>
旧三商大とは、かつての商科大学を前身とする神戸大、一橋大、大公大(旧・大阪市大)の三大学をまとめて呼ぶ通称で、三大間には部活動やゼミなど様々な形で交流が続いている。とりわけ硬式野球部の旧三商大定期戦は、今年で86回を迎える伝統ある試合である。昨年の戦績は神戸大5-2大公大、神戸大8-7一橋大で神戸大が優勝しているが、今年度は大公大が諸事情により棄権したため、一橋大との1試合のみが行われた。
初回から神戸大は連続出塁。1死二、三塁のチャンスから1点を先制し、試合の流れを掴んだ(神戸大1-0一橋大)。神戸大の先発は友定投手で、一二塁にランナーを置きながらも、一橋大打線を2回無失点に抑え、3回に狩山と交代した。
3回表の神戸大の攻撃。萩根澤が出塁すると足を絡めて1死三塁とすると、4番古川がレフトへの犠牲フライを放ち、1点を追加する(2-0)。神戸大は狩山、中尾の好投と内野の正確な守備に助けられ、4~6回を無失点で乗り切る。
(写真:背番号3番の古川、レフト方向へ犠牲打を放つ。2023年8月23日、ほっともっとフィールド神戸で午前11:15ごろ撮影)
7回表の神戸大の攻撃。盗塁を絡めて2死三塁のチャンスが訪れると、荻根澤がレフト前にタイムリーヒットを放ち、ダメ押しの1点を追加する(3-0)。続く7回裏、中尾は1点を返されるが、交代した池田が8、9回を抑えきり、3-1で神戸大が勝利した。
(写真:レフト前タイムリーを放つ荻根澤)
第86回を迎える旧三商大定期戦は神戸大の優勝で幕を閉じ、3回に犠牲打を放った古川が最優秀選手に、5~7回を1失点に抑えた中尾が優秀選手に選ばれた。
(写真:マウンドで投球する中尾)
以下は監督と主将のコメント。
中井監督:「ピッチャーを中心に、ディフェンスがエラーなくロースコアで守り切る理想の展開ができた、完投能力のある投手がいないため、うちが勝てるパターンはこれしかないと思う。打撃面に関していえば、今回はチャンスで点が入るような打撃をしてくれたので良かったが、チャンスを作るまでが課題だと感じる。今回は相手に助けられた部分もあった。神京戦でも、今日と同じような、しっかり守りつつ少ないチャンスを生かす戦い方にもっていければと思う。」
(写真:ベンチから指示を出す中井監督。番号50番。)
駒寿主将:「伝統のある定期戦なので、絶対に勝つという心持ちで望みました。チームが放った安打数はそれほど多くないのですが、足を絡めた攻撃で相手に終始流れを渡さずに持って行けたと思う。ピッチャーが責任もって投げ切り、守備も大きく乱れることなく理想の試合運びができた。25日の神京戦では、まず勝つことを目標にしたいが、リーグ戦に向けて弾みがつくような勝ち方をしたい。そのためにはヒットの本数やピッチャーへの攻略が課題になると思う。」
(写真:打者にアドバイスする駒寿主将。写真右、番号1番。)
≪第86回 旧三商大定期戦 vs一橋大学@ほっともっとフィールド神戸≫
神戸大 101 000 100|3
一橋大 000 200 100|1
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。