８月１３日、第５９回全日本女子学生本因坊決定戦の対面本戦が日本棋院東京本院で行われ、神戸大囲碁部の吉永安李（済・３）さんが３位に入賞した。＜奥田百合子＞

　（画像：第５９回全日本女子学生本因坊決定戦公式サイトより　スクリーンショット）

　全日本女子学生本因坊決定戦は、女性の学生のみが参加できる大会で、２００６年に「全日本女子学生囲碁選手権」から移行して始まった。毎日新聞社と全日本学生囲碁連盟が主催し、今年で５９回目となる。

　全国を８つに分けて地区予選を行い、通過した選手２４人（今年は北信越地区の出場者がいなかったため、２３人）を抽選で６人ずつの４組に分け、各組で上位１人を決定する。そして上位者計４人がトーナメント方式で順位を競う。優勝者はその年度における他の学生棋戦に推薦される。

　８月１３日に行われた第５９回全日本女子学生本因坊決定戦で、神戸大囲碁部の吉永安李（済・３）さんが３位に入賞した。吉永さんは７月１６日に行われた地区代表２３人によるインターネット本戦で、Dブロックで１位となり、８月１３日に日本棋院東京本院（東京都千代田区）で行われた対面本戦に出場した。慶応大の坂野英恵さんに敗戦するも、３位決定戦で東北大の大宮七虹さんを破った。

　吉永さんは、「今回初めて大学生縛りの大会に出場しました。たくさんの方々の協力協賛あってこその大会で、ありがたい限りです」と感謝の言葉を述べた。囲碁を始めたきっかけについて「恐らく同級生は誰も世代ではないでしょうが『ヒカルの碁』というアニメでした」と語った。
　「小学３年生の頃に始めて受験で囲碁から離れる期間もあって、合計で言うと４，５年ほど碁を打ってきましたが、ほとんど大会に出たことがなく、それもあって同世代の碁打ちと顔を合わせて対局できたのがいちばん楽しかったです。来年も全国まで進めたら、自分らしい碁で１位を勝ち取りたいと思います」と来年の大会に向けて意気込みを語った。

▼全日本女子学生本因坊決定戦＝
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