お昼休みになると、鶴1キャンパスの食堂や生協にたくさんの学生が押し寄せて、長蛇の列ができる。また、オンライン決済に必要な大学生協アプリに障害が発生しログインできず、レジ前でさらに時間をとられる場合もある。生活協同組合・専務理事の坂本さんは「ご迷惑をかけて申し訳ない。原因は調査中」と話した。<奥田百合子>
(写真:大混雑のあまり、前に進めず立ち往生している学生たち。2024年4月16日12時17分撮影。神戸大鶴甲第1キャンパス生協前)
神戸大に新入生が入学して2週間。教養科目や外国語科目を受講するために学生が集まる鶴甲第1キャンパスでは、前期開始以降、お昼休みになると食堂や生協にたくさんの学生が押し寄せて大混雑する。鶴1の生協職員によると、火曜日と木曜日には特に集中し、鶴1の食堂だけで、多い日だと1日で1500人以上が利用するという。
また、生協でオンライン決済を行うことができる大学生協アプリにログインしようとするとエラーが発生し、スムーズに会計を行うことができない事例が多発している。
(写真:エラーが発生している大学生協アプリのスクリーンショット)
神戸大生協公式サイトによると、4月15日に生協アプリに障害が発生し、お昼のピーク時にレジ決済ができない時間帯があった。4月12日にも同じようなアプリ障害が発生したが、これらの原因は異なるという。
【大学生協アプリの障害に関するご報告│神戸大学生活協同組合】=https://www.kucoop.jp/news_2/news_detail_3645.html
神戸大生活協同組合・専務理事の坂本安弘さんは、「大学生協アプリのクラウドはAWS(アマゾン ウェブ サービス)を使っています。12日に、このサーバーの中で瞬間的にエラーが出たのですが、それは解決した」と話す。しかし、15日の障害については「1秒間に5000件、アプリに同時アクセスしても大丈夫な設定になっていたのですが、(全国で)6000件を超えてしまった。それで跳ね返されてしまう。しかも、『繋がらないから』と何度もログインしようとすることで、余計アクセスが増えてしまう。これを受けて1秒間で(同時にアクセスできる上限を)2万に増やしましたが、16日もやっぱりエラーが出た。これについて現在調査中です」と話した。
坂本さんは「お昼の貴重な時間に神戸大の生協や食堂を利用しようとご来店いただいたのに、このようなことになり、非常にご迷惑をおかけしております」と話している。
この大学生協のシステムを使っている大学は全国にあり、他の大学でも同じような事例が発生しているという。
今年度に入りアクセス数が急増した理由について、坂本さんは「原因の究明は継続中で、これは個人的な考えですが」と前置きした上で、「大学によっては、去年の4月は(コロナの影響で)オンライン授業などで大学に来る機会が、今年の4月よりも少なかったんじゃないかな。今年は、全く何も制限がない中での4月だったので、アクセスは集中するのでは」とし、さらに「キャッシュレスを推奨しているので、今まで使ってなかった神大生も使ってみようかなとなると、(アプリを)使う方は増えていると思う」と話した。
(写真:混み合う生協のレジ前。アプリにログインできず会計に進めない学生の姿も。2024年4月16日12時17分撮影。神戸大鶴甲第1キャンパス生協)
また、神戸大の付近には昼食を購入できるところが生協以外にほとんどなく、X(旧Twitter)上では「近隣に生協以外の代替の店がないから地獄」という投稿もあった。
鶴1の食堂は、月曜日から木曜日は11時~14時、金曜日は11時半~13時半に営業している。また4月25日(金)までは、10時20分に開店する。時間割の都合がつく場合は、時差利用をすることでスムーズに食事をとることもできる。
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。