6月22日、大阪公立大学で神戸大学応援団総部、大阪公立大学応援団、一橋大学体育会應援部による「三商大戦 応援団應援部合同演舞演奏発表会」が行われた。3大学の応援団OBなどを中心とした大勢の観客が見守る中、各応援団はステージ上で演舞や応援歌を披露した。<長瀬福実、蔦旺太朗>
(写真:演舞を披露する神戸大学応援団総部。2024年6月22日11時20分撮影。大阪公立大学杉本キャンパス田中記念館で)
6月22日(土)、大阪公立大学杉本キャンパス田中記念館(大阪市住吉区)にて、神戸大学応援団総部、大阪公立大学応援団、一橋大学体育会應援部による「2024 三商大戦 応援団應援部合同演舞演奏発表会」が行われた。
この合同演舞演奏発表会は、旧制商業大・商科大のライバル3校の一橋大、大阪公立大と神戸大が競う「旧三商大戦」の期間序盤に、応援団同士がエールを送り合うという恒例の行事であり、コロナ禍の中止を経て2022年から3年連続での開催となった。
最初に登場した神戸大応援団総部は、新入団員の1回生7人を含めた全13人が登壇。吹奏楽部のメンバーも加わり、学歌に始まり、商神、応援歌「燃ゆる想い」や「栄光は常に我らに」など、1時間45分にわたる演舞・演奏を演じきった。
(写真:大技を披露し、会場を盛り上げる。2024年6月22日11時52分撮影)
吹奏楽部、チアの単独ステージも行われ会場を盛り上げた。曲間には団員が巧みなトークで観客の笑いを誘う「学生注目」、個性豊かな1回生7人による自己紹介のコーナーなどを交え、盛り沢山の内容であった。終盤にはOBや他二校の応援団員らが肩を組んで歌う姿も見られた。
(写真:ステージ前で肩を組み合唱する他二校の応援団。2024年6月22日12時29分撮影)
リーダー長の山田智仁さんは「達成感はない。新入生が入ってきて2ヶ月で、とりあえず1つ乗り切っただけなので、まだまだやっていくという中でここで達成感を感じていたら、成長しないので」と先を見据えた。また、日々の練習については、「スケジュール的には確かに忙しい部類に入るかもしれない」としつつも、「個人的には忙しいとは全く思わなかった。やりたくてやってるし、日々の活動1つ1つが今後の神戸大学を盛り上げるということに繋がってくると思っている。しんどいというよりは、自分達が神戸大学を一つにしたいという思いでやっている」と話した。
チアリーダー長の近藤愛菜さんは、「昨年度は応援団だけが参加し、録音した音源を使用していたが、今年は吹奏楽部が来てくれた」と初参加となった吹奏楽部を歓迎。吹奏楽部・応援団担当の吉川夏生さんは、「新入生も沢山いたが、よくやってくれたなと思う」と振り返り、「三商大戦への参加自体は吹奏楽部にとって初めての試みで、引き継ぎ資料が無かったので、慣れないことも結構あったが、今回得た情報を全て来年に引き継いでいきたい。応援団さんとの行事をもっと盛り上げていきたい」と、神戸大が主催する予定の次回開催に向けて意気込んだ。
リーダー長に憧れて入部したという1回生リーダーの岩村凌空さんは、「深江祭以来の2回目のステージだったが、前回よりも断然観客が多く、時間も長かったので、緊張もしたし、疲れもどっときた」と話し、今後に向けては、「物事をやり切る力とメリハリをつける力は必ずつけたいし、勿論振りの綺麗さとか応援団としての能力も高めていきたい」と述べた。
(写真:応援歌「宇宙を股に」を斉唱する応援団。2024年6月22日12時37分撮影)
神戸大に続いて、一橋大応援団が公演を披露。他二校に比べて団員が少ないながらも、男子部員による一発芸などの個性的かつコミカルな演目を交え、会場では大きな笑いが起こった。演舞では、合いの手のように掛け声が飛び交う場面も見られた。
主将の谷水小百合さんは、「他大学より人数が少ない中だったが、負けずとも劣らないような素晴らしいステージができた。神戸大は今年新入生が多く入部し、一歩先に行かれたと思ったが、私たちは量よりも質を重視して応援をしていきたい」と意気込みを語った。
(写真:演舞を披露する一橋大学体育会應援部。2024年6月22日14時55分撮影)
最後に大公大応援団が公演発表。3大学の中では最大の、総勢30人を超える団員たちがステージに上がり、終盤には応援歌とともに一橋大や神戸大にもエールを送る「三商メドレー」を披露するなどし、演奏会を締めくくった。
団長の幸村俊吾さんは、「皆が肩を組んで歌ってくれる瞬間は、会場の一体感を体全体で感じて震えた」と手応えを口にした。また、他2大学との関係性について、「助け合うというよりは切磋琢磨していく仲間だと思う。敵対している関係ではあるが、応援を通してお互いがお互いを高め合うような存在だ」と話した。
(写真:演舞を披露する大阪公立大学応援団。2024年6月22日16時47分撮影)
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。