11月4日、ヤンマーフィールド長居で第34回関西学生ラクロスリーグ戦1部リーグFINAL3決勝が行われ、神戸大ラクロス部STORMSは関西学院大と対戦。神戸大は第1Qに先制を許すも、相手のミスの隙をついて同点に追いつくと、2Qに3得点を挙げるなど得点を積み重ね、6−4で勝利。見事関西連覇を果たした。<蔦旺太朗、長瀬福実>
11月4日、ヤンマーフィールド長居(大阪市東住吉区)で渡辺パイププレゼンツ第34回関西学生ラクロスリーグ戦1部リーグファイナル3決勝が行われ、神戸大ラクロス部STORMSは関西学院大と対戦した。秋晴れの中、両校の応援のために多くの観客が集まっていた。神戸大は去年の第33回関西学生ラクロスリーグを優勝しており、今回優勝すれば2019年、2021年に関西連覇した関西学院大以来となり(2020年は特別大会)、神戸大としては2002年から22年ぶりの連覇となる。
1Q開始5分頃、神戸大はゴーリー2番藤田(4年)が相手のショットを止めるも、ゴール近くで奪われてもう一度ショット打たれ、先制点を奪われる。しかし1Q残り5分、11番宮田(3年)が切り込んでゴール前に迫り点を取り返す(1-1)。
2Q開始3分30秒、さらに開始5分で10番高橋(3年)が連続得点、相手を突き放す(3-1)。2Q残り8分、ゴーリーのセーブからファストブレイク(速攻)で攻め込み、10番高橋にパスがつながれ、すぐさまシュートしゴール(4-1)。高橋は今試合3得点の活躍を見せた。
(写真:ゴールを決め、両手を掲げる高橋。2024年11月4日14時26分撮影。ヤンマーフィールド長居で)
神戸大はDF陣の活躍により相手の攻撃を切り抜けていたが、2Q終盤にゴール裏から正面の選手にパスされ失点、さらに3Q中盤にも失点し、1点差にまで迫られる(4-3)。しかし、残り5分に11番宮田が点を取り返し5-3となる。
(写真:得点後、メンバーと喜び合う宮田。2024年11月4日14時58分撮影)
4Q前半、神戸大は関学の攻撃的なOFを凌ぐと、速攻による人数有利のチャンスをつくり11番宮田が得点。相手をさらに突き放す(6-3)。宮田も今試合、高橋と同じく3得点を挙げた。
試合終了残り3分にセットプレーで失点するも、神戸大が逃げ切り6-4で勝利した。
(試合終了直後、優勝を喜ぶ神戸大チーム。2024年11月4日15時30分撮影)
これにより神戸大は関西リーグを優勝し、目標に掲げていた関西連覇を果たした。
試合後の当委員会のインタビューで主将の藤田(4年)は、「関学はオフェンス力がすごくあって、簡単にはやらせてくれないだろうなという想定で入ったんですけど、しっかり自分たちのやりたいラクロス、トランジション(攻守の切り替え)であったりとか、自分たちのやりたいことを発揮できたことだと思います」と試合を振り返った。また、「今年は2年生、3年生が成長している真っ只中なので、全国でも成長を期待している。一応僕たちの目標は関西連覇ということにしていたが、今日の関西学院大学さんだったりとか、他の大学さんの気持ちも僕たちが背負って戦わないといけないので、これからはチャレンジだと思って、もっと強く上手くなって、全国に行きたい」と今後の意気込みを語った。
試合終了後の壇上インタビューでは、「素晴らしい試合をしてくれた関学さん、見に来てくれた保護者・OB、連盟の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の言葉を語り、「この1年間、KOBE STYLEにこだわってやってきたことが関西連覇につながった。切り返しの強さ、落としてもすぐ取り返そうとするところ。そういう強い気持ちのところを見てほしいです。面白い試合、強い神戸というのを全国で響かせるので、応援よろしくお願いします」と観客に伝えた。
(写真:壇上でインタビューを受ける藤田主将。2024年11月4日15時38分撮影)
加瀬秀斗ヘッドコーチは「嬉しさ半分、安心・ホッとしたという気持ち半分。結果的には去年より成績はいいんですけど、今シーズンは去年より苦労したので、その努力が報われて良かったなと思う」とリーグを振り返った。また、関西連覇の要因について「準備だと思います。僕らはメンバーが39人(うち4年生7人)しかいないんですよ。こういうチームが大人数のチームに勝つには、どれだけ徹底した準備をするか、それに尽きたと思います」と話した。さらに、「キャプテンが言ったように、トランディション(切り返し)、神戸らしさに注目して観てほしい。関学さんの応援も大きかったが、試合中、神戸の応援もたくさん聞こえて、すごくパワーになりました。これで神戸大学は2連覇。黄金時代が来ていると思います。3連覇目指して、まずは全国で戦ってきますので、これからも応援よろしくお願いします」と観客に伝えた。
(写真:壇上でインタビューを受ける加瀬ヘッドコーチ。2024年11月4日15時40分撮影)
なお、試合終了後に行われた閉会式では、神戸大の伊與政碧音(3年)が最優秀選手賞を受賞した。
今回の優勝により、神戸大ラクロス部は11月17日(日)から12月15日(日)にかけて全国7会場(宮城、東京。名古屋、京都、広島、福岡)で行われる全国大会「日清食品第15回ラクロス全日本大学選手権大会」の出場権を得た。神戸大の初戦は11月17日(日)広島広域公園第二球技場(広島県広島市)で行われる岡山大戦。
(写真:授賞式後の集合写真。2024年11月4日15時48分撮影)
《第34回関西学生ラクロスリーグ戦・1部男子FINAL3決勝戦》
神戸大1311|6
関学大1111|4
了
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