インドネシアのスマトラ島メダン郊外で起きたガルーダ機墜落事故で、遺体の身元が確認できた山田良秀さん(37)は神戸大卒だった。【九月二十八日 神戸大NEWS NET=UNN】
インドネシアのスマトラ島メダン郊外で起きたガルーダ機墜落事故で、インドネシア当局は九月二十七日も遺体収容作業を続けた。ガルーダ航空によると、乗員・乗客計二百三十六人の全員が死亡。日本人一人を含む二十人の身元が確認できた。在メダン日本総領事館当局者によると、事故機に乗っていたとみられる日本人六人のうち、クレジットカードなどの所持品から丸紅ケミカル・アジア・パシフィックの山田良秀さん(37)の遺体が確認された。豊橋技術科学大学教授の大竹一友さん(60)ら五人は未確認。
当局は、森林火災で広範囲に広がっている煙の影響との関連を中心に、墜落原因の本格的な究明に乗り出した。スマトラ島では焼き畑による森林火災で煙害が発生。三カ月近く濃いもやに包まれていた。
山田良秀さんは、昭和三十五年六月十四日生まれ。神戸大理学部生物学科で細胞学を専攻。一九八四年(昭和五十九年)春に卒業。吹奏楽部に所属していた。吹奏楽部関係者によると、通夜は十月一日午後七時から、大阪市大淀区国分寺一丁目の国分寺で、告別式は、二日午後一時から同寺でとり行われる予定。
《訂正》山田良秀さんの卒業年を、「一九八三年(昭和五十八年)」とお伝えしましたが、「一九八四年(昭和五十九年)」に訂正します。(十月一日午前三時二十分 編集部入力)
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