元神戸大助教授の会田雄次京大名誉教授が死去

 保守派知識人の立場から幅広い言論活動を展開した歴史学者の会田雄次京大名誉教授、元神戸大助教授が九月十七日午後〇時八分、肺炎のため入院先の京大医学部付属病院で死去していた事が十九日に分かった。八十一歳だった。【九月二十二日 UNN】

 会田名誉教授は、京都帝大文学部を卒業、昭和十七年副手となり龍谷大予科講師。神戸経大予科講師を経て、昭和二十二年九月に神戸経大教授に就任。そして、昭和二十四年七月神戸大助教授と神戸経大教授を兼任。昭和二十五年三月神戸大助教授の専任。
 その間、昭和十八年には旧陸軍に召集されビルマへ。終戦後の二年間はラングーンの収容所で捕虜生活を送った。

 帰国後、昭和二十七年京大人文科学研究所助教授に転じ、昭和三十九年七月教授に昇任し、五十二年には京大人文科学研究所助教授に就任。西洋文化研究部門を担当した。五十四年に名誉教授となっている。
 収容所体験を通して西洋文明を批判した「アーロン収容所」はベストセラーとなった。ジャーナリズムにも登場し、日本や日本人の見直し、再評価を求める論調を展開してきた。著書はほかに「ミケランジェロ」「ヨーロッパ・ヒューマニズムの限界」「日本人の忘れもの」「歴史を変えた決断の瞬間」など多数ある。

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