人事院は国家公務員採用1種試験の合格者を発表。前年度より二百八十六人少ない千二百九十七人。大学別では、東大が一位、京大が二位、阪大は十位、神戸大は十三位、同大は十九人と、昨年の七人から十二人増えて十五位に浮上。。立命は十人を切り八人に後退。【八月十三日 UNN】
八月十三日、一九九七年度の国家公務員採用1種試験の合格者が人事院から発表された。申込者は三万九千八百六十三人、うち合格者は千二百九十七人。合格者の中から各省庁が採用する採用予定者は約六百十人で、前年度実績(六百六十七人)を一割近く下回る見通し。
今年の特徴は、私立大学出身者の割合が二○・三%と過去最高を記録したこと。これまで最高の九五年度(二〇・二%)を、〇・一ポイント上回った。
一方、女性合格者の割合は一三・六%で、最高だった前年度(一五・一%)を下回ったものの、二番目に高い割合。 合格者数は前年度比一八・一%減の大幅ダウン。競争率も三十・七倍と、八一年度(三十・○倍)以来の狭き門となった。これは、九二から九六年度の平均採用者数(九百七十一人)より三割減らす方針が、昨年七月に閣議決定されているため。
出身大学別では、東大が三百四十二人で二六・四%を占めて依然トップ。しかし、高級官僚になる可能性の高いといわれる事務系(行政、法律、経済の試験区分)での合格者の割合でみると、前年度を四・五ポイント下回る三七・四%と、七二年度に次ぐ過去二番目の低い率だった。
関西の大学では、京大が百五十八人で、昨年より六十三人減らしたものの二位をキープ。阪大が三十六人(昨年比八人減)で八位から今年は十位に後退。神戸大が二十一人(昨年比三人減)で十三位とかわらず。同大は十九人と、昨年の七人から十二人増えて十五位に浮上。立命は、昨年十人だったが今年は八人に止まった。
▽出身大学別合格者数(単位:人)
(人事院発表データは10人以上のため、判明分をのぞいて10人以下は-と表示)
大学名 97年度 96年度 95年度
東 大 342 437 428
京 大 158 221 209
早 大 78 89 88
北 大 60 54 89
東工大 56 73 61
東北大 55 60 46
慶 大 54 53 65
九 大 43 44 52
名 大 40 81 50
筑波大 36 31 31
阪 大 36 44 46
中央大 25 18 25
東農工大 21 22 23
神戸大 21 24 15
東理大 19 40 48
同 大 19 7 -
岡山大 14 9 -
千葉大 13 10 11
一橋大 - 29 23
広島大 - 16 13
明治大 - 13 14
横国大 - 12 12
立 命 8 10 15
都立大 - 10 14
了